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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エロサバ」

開き直って楽しむ! 大人にこそ似合う、上質素材のアスレジャースタイル

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全身をモノトーンで揃えれば、時短でモードっぽい仕上がりに

国内では感染者数が激減していたこともあり、ひと安心したのも束の間、またしても新たな変異株「オミクロン株」が出現しました。コロナ禍に突入して、早2年。いったい、いつになったら収束の兆しが見えるのやら。ユーロ圏では流行が収まっていない地域も多いので、まだ当分の間、海外出張は“おあずけ”なんだろうな……(泣)。

まあ、落ち込んでいてもしょうがないので、開き直って、コロナ禍なりのファッションの楽しみ方を見つけましょう!

アイテム
カーディガン/Blu Bre
Tシャツ/+CLOTHET
パンツ/K-3B
サングラス/FIXER
時計/MARATHON
靴/TOD’S No_Code

「Blu Bre(ブル ブレ)」は、青山の骨董通りにお店を構えるニットブランド「Vandori(ヴァンドリ)」のセカンドライン。手がけるのはニットに携わって45年というクリエイティブディレクターの笹岡昌平さんです。上質な天然繊維を使い、熟練職人がつくるニットが評判で、芸能人にもファンが多いことでも有名なので、ご存じの方も多いですよね。

このライン入りの一着は、知り合いが着ていたカーディガンに着想を得て、笹岡さんに別注の相談をしたのが誕生のきっかけになりました。これまで僕は、カーディガンはオジサンっぽく見えるので着こなしが難しいと思い、少し遠ざけていたのですが、彼が着ていたそれはすごく魅力的に見えたんです。

だったら、僕の大好きな70%カシミヤ、30%シルクの少し厚みのある素材で、ブラック×ホワイトの配色にしたら、もっと自分らしいものができるんじゃないかと妄想してしまい……。

新型コロナウイルスが流行したこの2年、リモートワークが浸透したおかげで、自宅で過ごす時間が増えたせいもあり、年中Tシャツに短パンを基本に、秋冬の外出時はジョガーパンツという格好が定番になりました。動きやすさや快適性を重視すると、どうしてもそうなってしまうんです(汗)。

とはいえ、食事や日用品の買い出しなどで、ご近所に外出する機会は少なくないわけでして。そんなときパッと羽織れるカーディガンがあったら便利ですよね。しかもライン入りのこんな一着だったら、大人っぽい落ち着いた雰囲気があるし、スポーティなアスレジャースタイルにもぴったり。全身をモノトーンで揃えれば、コーディネイトが簡単なうえ、モードっぽい感じに仕上がります。

アイテム
セーター/Blu Bre
パンツ/K-3B
サングラス/FIXER
時計/MARATHON
バッグ/Cisei
靴/TOD’S No_Code

さらに、カーディガンの相談をしに行ったはずなのに、クルーネックもいいなあ、なんて思ってしまい、もう一着、ライン入りのニットを笹岡さんにお願いしました。

ワンマイルウェアと呼ぶには高価過ぎますが、自宅で過ごす時間がより心地よく感じられるのなら、こういう投資も有意義かなと思います。それこそ、コロナ禍を経験したからこそ、気がつけたファッションの楽しみ方なのかもしれませんね。

また、足元にわかりやすいスポーツブランドのスニーカーをもってきてしまうと、途端に子どもっぽく見えてしまう危険性があるので、ここは慎重にセレクトしましょう。僕はNo_Codeの最新モデルを選んで、少しラグジュアリーな味付けをしました。

真冬になったら、これにダウンジャケットを合わせれば完璧。この冬のヘビロテスタイル間違いなしです。で、今回もエロスの出番はなし。あえていうなら、スピーディにどんなことにも対応できることなんでしょうけど……濃厚接触が難しいいま、やっぱりそれは無理がありますよね(苦笑)。


今回のスタイルのキモは……。

●ワンマイルウェアをモノトーンで揃えておけばコーディネイトの時短に。
●ご近所スタイルにアスレジャーは最強。
●とはいえ、大人は上質素材を使ったアイテムを合わせるのを忘れずに。
●どんどんエロサバの「エロス」が遠くなる……。
●新しい生活様式は、無理せず、油断せず、続けることが大切。


Photo: Ikuo Kubota (OWL)
Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba


 

8冊目の書籍がダイヤモンド社から発売することになりました。タイトルは『これだけでいい男の服』。

世の中信じられないぐらいの洋服や情報が溢れ過ぎていて何を買ったらいいのか?どう着たらいいのか? よくわからない方もいらっしゃるんじゃないかと……。ということで今回は、僕が考える究極アイテム50とそれを使った春夏秋冬スタイル30をご紹介することにしました。ある意味、干場流服装術の集大成。

いつ誰が見ても参考になるように、着こなしはベーシックに、写真から文章表現まで熟考を重ね、わかりやすく作りました。少ないアイテムで1年間のさまざまな「装い」を網羅しなければいけなかったのでかなり苦労しました。おかげでこの数ヶ月、徹夜続き(涙)。

でも長年ご一緒している信頼出来るスタッフの協力もあって、とても良い本に仕上がりました。掲載しているスタイルは、僕が素敵だと感じる基本スタイルの一部です。ですのでこのスタイルをベースに、自分の個性や色を足したり引いたりしながら、自分のスタイル(型)を築き上げていただければ幸いです。

「お洒落」と「装い」は違います。「お洒落」は、意味も考えずとりあえず洋服を羽織れば成立しますが、「装い」とは、洋服の基本的なことを知り、いつどこに誰と何をするために着ていくのかを考えなければいけません。それぞれのアイテムの由来や基本的な着こなしのルールを知れば、いつ、どんなときに、どんなものを身に着けるべきかを知ることができます。

今、多くの人が知るべきは、ファッション誌に書いてある流行の「お洒落」ではなく、服装の理論に基づいたグローバルに通用する「装い」です。この考えはトレンド好きな女性にも通用するものです。

ハイエンドからファストファッションまで、着尽くしてたどり着いた結論! 年齢や役職に合った服装とは?  投資価値のある服とは? 必要最小限の服で、ビジネスカジュアル・スーツ・私服を網羅した「これだけでいい男の服」。少しでも多くの方々にご高覧いただきお役に立てれば光栄です。ぜひ読んでみて下さい。


「これだけでいい男の服」

(ダイヤモンド社)

【エロサバ】-Hoshipedia

「エロサバ」とは、エロいコンサバの略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのに、なぜかエロく見えるスタイルのこと。例えば喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着ていて、メイクもナチュラルで抑制しているのに、不思議と色っぽく見えるスタイル。例えば、普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンの開け方や袖口のまくり方でSEXYに見えるスタイル。粗悪な素材でデザインが変わっているシャツでは駄目。上質な素材でベーシックなシャツだからこそ、崩して着こなしても上品さが保てるのです。男性で例えるなら、仕立てられたグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに黒の無地のネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのに、内側から大人の色気が香るスタイルのこと。



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