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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

英ケータハム・セブン170発売開始! これは爆上げ必至。

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

史上最後のスーパーライトウェイト・スポーツカー

軽自動車規格のケータハム・セブンが復活しました。初代モデルは2014年に誕生した『セブン160』ですが、第2世代は出力が5ps向上し『セブン170』というモデル名に。趣味車としては超一級品。スポーツカーとしてこれほど爽快なクルマはないかもしれません。

ケータハム・セブンの原型は、1957年にロータスが開発したロータス・セブンのシリーズ3というモデルです。レース界で名を馳せたロータスは市販車製造に本格的に乗り出す過程で、このセブンの製造権を1973年に当時のロータスディーラーだったケータハムに譲渡。

以来、ケータハム・セブンは同社が作り続けている普遍的クラシックを有するスポーツカーなのですが、もしお子様にわかりやすく説明するなら、ルパン三世が『プリズン・オブ・ザ・パスト』(2019年公開)で乗っていたクルマだよ! と教えてあげてください。

ケータハムの最新作『セブン170』は前作『セブン160』同様に、日本のスズキからエンジンや駆動系の供給を受け、独自のチューニングを施し完成させています。エンジンそのものは現行型ジムニーやエブリイに搭載される直列3気筒ターボのR06A型エンジン。つまり、供給元のエンジンが新世代へ移行したのでセブンも同様に新しくなったという経緯なのです。

【CATERHAM SEVEN 170】
ボディサイズ:全長3100×全幅1470×全高1090mm
ホイールベース:2225mm
トレッド(前/後):1220 / 1301mm
最低地上高:100mm
エンジン:直列3気筒ターボ
総排気量:658cc
ボア×ストローク:64.0×68.2mm ※68×60.4mm
最高出力:85ps(62.6kW)/ 6500rpm ※80ps(59kW)/ 5500rpm
最大トルク:116Nm / 4000-4500rpm ※107Nm / 3400rpm 
トランスミッション:5MT
サスペンション:ダブルウィッシュボーン / マルチリンクライブアクスル
ブレーキ:ソリッドディスク / ドラム
車両重量(乾燥重量):440kg(オプション装着車)※490kg
0-100km/h:6.9s
最高速度:168km/h
使用燃料:RON 95+
燃料タンク容量:36L
タイヤサイズ:155/65 R14
車両価格:170 S 539万円 / 170 R 561万円
※印は『セブン160』のスペック

『セブン160』に搭載されていたのは旧ジムニーが採用するK6A型エンジンです。R06A型は比較してロングストロークタイプのエンジンですが、最高出力と最大トルクをより高回転で発生しています。

絶対的な数値はそう変わりなく感じますが、鋳鉄ブロックのK6A型エンジンに対し、R06A型はアルミブロックのエンジンなので軽く、オプションの組み合わせ次第で車重440kgまで軽量化が可能です。つまり車重490kgの『セブン160』に対し、最大50㎏『セブン170』の方が軽いのです! 

次にモデル構成ですが2機種あります。『セブン170 S』がストリート仕様、『セブン170 R』がスポーツサスペンションやLSD、カーボン製ダッシュボードを標準装備したスポーツ仕様となります。いずれも多彩なオプションが用意されていますので、価格を含む詳細はギャラリー内の資料をご覧ください。

ケータハムの各車はいずれもハンドメイドで造られる特殊なクルマです。「いま注文を入れたら納期はいつになるのか?」と、気になりますよね。早速、正規ディーラーである『ケータハム千葉』(ガレージシマヤ)の島影健次代表に現状をうかがいました。

「現時点で日本のバックオーダーが約100台あって、ケータハム・カーズの日本向け生産枠が年間100台(全モデルの合計)ですから、日本向けのセブン170の生産が始まるのは早くてもおよそ1年後という計算になります。よって、いま早急に発注しても2022年秋以降のデリバリーとなることが予想されます」

ケータハム千葉

ちなみに現状約束されている『セブン170』の受注枠は正規ディーラー各拠点10台とのウワサを聞きつけています。ケータハム・セブンのエントリーモデルとはいえ、振り返って『セブン160』のデビュー時の人気を思うと、この先『セブン170』が増産されるか見当もつきません。

そして危機的なのはケータハム・セブンの中古車相場です。近年は極度に流通量が少なく、すでに新車価格を上回る物件が見受けられます。新車で入手したい方は即断即決で吉。乗った瞬間に見慣れた風景さえも変えてしまう、そんなパワーをもったクルマがケータハム・セブンなのですから。

Text:Seiichi Norishige

ケータハムカーズ・ジャパン



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