前編では憧れのBDRエンジンを搭載した至極のケータハム・スーパーセブンに乗ることができました。
いうまでもなくレースエンジンの名門『コスワース』が手掛けたこのエンジン、意外と知られていないこともあります。
コスワースは1958年にスタートした英国生まれのエンジン屋さんです。創業者はマイク・コスティンとキース・ダックワース。
1967年にはF1に投入したDFVエンジンが大活躍。誰もが知る常勝ブランドとして認知されるところとなります。
で、何が意外かというと、エンスーな方々はご存じでしょうが、マイク・コスティンは1953年にロータスに加入していたということ。
さらに、彼の声掛けでキース・ダックワースもコーリン・チャップマン率いるレースジャンキーの仲間入りを果たすんですね。
ケータハム・スーパーセブンはロータス・セブンを祖としますが、その起源となったレースカーのマーク6は、この3人が作ったクルマです。コスワースとして独立した後も3人の良好な関係は続き、ロータスはF1で名門チームへと成長していきます。
さて、後半はライトウェイトスポーツカー特集です。
クルマが軽いと何かとサイフに優しい面があります。例えば高出力エンジンに頼らなくていいので、スーパーセブンなどはシンプルなOHVのケントエンジンでも走りがいい。
軽いからシャーシやサスペンション、ブレーキなどに負担が少なく、消耗品のライフサイクルが長い。よって、メンテナンスコストが安上がりなどなど。結果的に中年のクルマ趣味が長続きするのです。
ロータスで中年の夢を叶えるのならエリーゼ、もしくはシリーズ2までの4気筒エンジンを搭載したエキシージがよろしいのではないでしょうか。
V6エンジン搭載車はライトウェイトスポーツというより、キャラクターの異なる別のクルマという印象。そのあたりも今回の動画で触れています。また、名車ヨーロッパも登場しますので「中年と中古車」の動画を最後までお楽しみください。
少しハードルは上がりますが、クラシックテイストが良ければモーガン、日本では希少性の高いジネッタも選択肢に入ります。
いまのジネッタは欧州のレースシーンでマクラーレンをコーナーで追い詰めるなど、まさに軽さは正義といわんばかりのポテンシャルを披露。あなどれません。
取材でお世話になった『ガレージシマヤ』さん。代表の島影さんはあるインタビュー記事で「もしロータスがSUVを売るようになったら、オレは絶対に売らない」(中年B要約)とキッパリ。このコダワリ、じつに気持ちいいですよね。
ライトウェイトスポーツカーの世界は英国だけとは限りません。これからも精力的に取材できればと思います。中年と中古車、次回もお見逃しなく!
Text:Seiichi Norishige(中年B)
Video:Shingo Takeda
Edit:Akira Sekizawa
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