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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

【スズキの軽トラック・キャリイ】クルマ好きは、日本が誇る軽トラに行き着く説。

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

スズキ・キャリイ誕生60周年記念車から金太郎ダンプまで

自動趣味の上りは軽トラックなのか? クルマ好きが最後にたどり着く(所有する)のは日本が誇る軽トラックである……という論調があります。一般人はマジですか? と反応するでしょうが、極めてまっとうなひとつの結論だと思います。

SUV流行りの昨今、このカテゴリーは細分化され、いまではSUT(スポーツ・ユーテリティ・トラック)と呼ばれるまで成長。アメリカでは一番売れているクルマとなっています。視点を変えれば日本の軽トラックはサイズ的に一番小さくてキュート。駆動方式は2WDと4WDが選べるのでタフな使い方もOK。しかも、任意保険を含め維持費が安いといい事ずくめなんです。


初代誕生から半世紀以上の歴史があるキャリイ

そんな人気軽トラックの双璧を担うのがダイハツのハイゼット・トラックとスズキのキャリイです。この2車、じつはどちらも誕生から60年という歴史があります。今回のニュースはキャリイの一部仕様変更と特別仕様車の話題です。


用途に特化した装備は軽トラックならでは

まず外観の仕様変更は一部のグレードにメッキフロントガーニッシュを装備したこと。また、機能面では「ぬかるみ脱出アシスト(ブレーキLSDコントロール)、ヒルホールドコントロールに加え、KCエアコン・パワステ農繁、および特別仕様車農繁スペシャルに強化スプリング(4枚リーフスプリング)を標準装備するなど、外観、装備の充実を図った」とあります。んんん。なんのこっちゃ?


こちらのインテリアはスーパーキャリイ

整理してみましょう。まず、「ぬかるみ脱出アシスト」は、駆動輪が空転した際にブレーキをかけることにより、反対側の駆動輪の駆動力を確保し、ぬかるみ・砂地等からの脱出をサポート。また、「ヒルホールドコントロール」は、坂道発進時にブレーキペダルからアクセルペダルに踏み替える瞬間、一時的にブレーキを保持(最長約2秒間)し静止状態をキープ。坂道発進をスムースに安心して行えるようになります。


今どきの軽トラックはフィルター付きエアコンを装備

ラインナップもちょっと分かりづらいと思います。基本的にキャリイは働くクルマなので、エアコンやパワーステアリング、使用目的に合った装備などがモデル名に盛り込まれています。軽トラックが必需品という従来の顧客層には分かりやすいのですが、日頃乗用車を乗り継いできた方はユニークで斬新と感じるかもしれません。

今回の一部仕様変更で自動車趣味人が注目すべきは、特別仕様車の『KCスペシャル』、『農繁スペシャル』、『60周年記念車』という3モデル。そのなかでも推しメンは新たに4ATを採用した『60周年記念車』です。

【スズキ・キャリイ60周年記念車】
ボディサイズ:全長3395×全幅1475×全高1765mm
ホイールベース:1905mm
最低地上高:160mm
エンジン:直列3気筒DOHC12バルブVVT
総排気量:658cc
最高出力:34kW(46ps)/ 5700rpm
最大トルク:59Nm / 3800rpm
トランスミッション:4AT
駆動方式:2WD(後輪)/ 4WD(パートタイム)
価格:2WD・114万7300円 / 4WD・129万9100円


ユーテリティ重視ならワイドキャビンのスーパーキャリイ

5MT(マニュアル)や5AGS(クラッチペダルの操作不要)がないのは残念ですが、他のATがすべて3速なのでAT派の自動車趣味人はコレを見逃す手はありません。ただし、メーカーさんにはキャビンの広いスーパーキャリイにも搭載してほしかった。


漢なら金太郎ダンプという選択肢も

最後に上級者向けのご案内です。軽トラックを極めるなら『金太郎ダンプ』(125万700円~142万5600)、『頑丈ダンプ』(138万6000 / 146万9600)なんて選択はいかがでしょうか(ともに4WDと5MT、もしくは3ATの設定)。まるでトラッキン(小型トラックのカスタマイズのこと)のようですね。


金太郎より力持ちな頑丈ダンプ

荷台をグ~ンと力強く持ち上げるダンプの雄姿。幼少期に憧れた男子も多いのではと思います。そこに広がるのはミニカーの世界観そのもの。ネーミングのセンスはスズキならでは。


特殊装備の垂直式ゲートリフター車

ハズシ技なら『垂直式ゲートリフター』ってチョイスもあり。いざという時にかなり重宝するでしょう。バイク趣味人には『バイクキャリイカー』なんて大いに選択の余地がありそう。いや~、軽トラックってホント奥が深いですね。ではまた!

Text:Seiichi Norishige

スズキ



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