ラゲッジ能力まるわかり。Honda釣り倶楽部がマニアック！
ウワサの新型車に興味津々。自動車メーカーの公式HPを見るときって、やはり気になる意中のクルマを調べるケースがほとんどかと思います。
しかし、製品紹介だけではアクセス数が上がらないのは当然のこと。そこで制作側は知恵を絞って試行錯誤となるワケですが、自動車メーカーという大企業だけに、個人のSNSのようにお気楽な更新はできません。
日頃巡回チェックするコンテンツのなかに『Honda釣り倶楽部』があります。釣りを趣味としない方は興味をもてないでしょうが、じつはワタシも小学校卒業以来、釣りをしていません。でも、不思議と定期的に見てしまうコンテンツなのです。
どのような建て込みか？ まずザックリとコンテンツを紹介すると、「今の時期にねらえる魚」、「人気の釣魚ランキング」があります。前者は旬の魚、後者はこれから釣りを始める方にオススメでしょうか。コロナ禍でも健康的に子供と遊ぶ参考になるかも知れません。
さらに細分化された「メニュー」には、「釣魚図鑑」、「仕掛け」、「さばき方」、「レシピ」、「釣り方・釣り具解説」、「レクチャー動画」の6項目が用意されます。たとえ釣りをしなくても、お子様や奥様（ダンナ様）と、その気になれば家族の誰もが興味をもてる内容かと思います。
ワタシは食いしん坊のサカナ好きなので『Honda釣り倶楽部』によくアクセスするのですが、職業柄つい見てしまうのが「釣り道具の上手な積み方」というコンテンツです。基本的に「磯釣り・大人2名」の荷物を前提に、車種ごとに安全で効率のいい積み方をレクチャーしているのです。
最新の更新版では人気沸騰中のSUV『ヴェゼル』が登場。こんなに積めるのか？ってくらいたくさんの道具が効率よく積み込まれていきます。荷物の多いオートキャンプに置き換えても十分に参考になると思いますので皆さんも一度ご覧ください。順を追ってご説明しますね。
まず、最初のステップは後席を畳んだ状態でのラゲッジスペースの実測です。このデータは設計値ではなく実用的な数字です。メーカーの立場なら、できるだけ多い数字を並べたくなりますが、撮影班が実際に図っているので好感がもてます。こういった部分はカタログではわかりません。
次に実際に荷物を積むステップ1へと進んでいきます。何を一番奥に積むのか？ 道具が多いときに悩みますね。釣り具の場合、硬くて変形せず、小物のストッパーにもなるクーラーボックスから積むのが得策のようです。氷や飲み物を入れるのでしょうから、重量物をホイールベース内に収めるのは理にかなっています。
ステップ2以降は釣りの準備、釣り場へ行く過程をイメージした積載内容となるのですが、コレは釣りをする方向けなので割愛します。ただし、箱物や汚れもの、車種に応じたワンポイント的工夫もあるので参考にしてみてください。
『Honda釣り倶楽部』では今回ご紹介したヴェゼルの他に、シャトル、フィット、オデッセイ、ステップワゴン、フリード、CR-V、N-ONE、N-WGN、N-BOX、N-VANといった車種の積載例が掲載されています。
ホンダは自動車やオートバイにとどまらず、じつにユニークな多彩なジャンルのプロダクトを手掛けるメーカーです。それゆえに公式HPは継ぎはぎ感をぬぐえないのですが、その分、深堀出来れば情報量は豊富です。お時間があれば是非ご覧ください。
Text：Seiichi Norishige
