今回は中級編! 全部答えられますか?
ファッションを嗜む者としてはぜひ知っておきたい、様々な基礎用語を一緒に学んでいくこの連載。今回取り上げるのは、スーツにおけるスラックスの名称の第2弾、中級編です。
前回の初級編はご覧になりましたか? もちろん! 完璧に決まってますと言わんばかりの読者の皆様とともに、ちょっとレベルアップしたスラックスの名称をチェックしていきたいと思います。
パンツが開く際に見えるこの部分を何という?
これは、天狗の鼻のような形をしているため「カラステング」といいます。この「カラステング」があることによって、寄れずにお腹を固定することができています。
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ファスナーの内側に「カラステング」があることで、ウエストをしっかり引き締めることができているのです。下っ腹を隠すのにも役立ってくれていますよね。
さらに、スーツなどで多く見られるのが「持ち出し」。前を閉じる際に最後締める、少し先端が出ている部分です。この2つがあることによって、よりフィット感を演出しています。
ベルトを通す輪のことを何と言う?
スーツを着る男性は必ず知っておきたいのが、この「ベルトループ」。ベルトを通すためのものであり、ウエスト周りに複数付いています。
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このループが付いているスラックスは、原則ベルトを用いることが必須です。クラシックなスタイルではブレイシーズ(サスペンダー)で吊って穿いていたため、ベルトループが備わっていないものもあります。
スラックスの足の付け根の幅を何と言う?
足の付け根部分の幅を「わたり幅」といいます。股の縫い目の十時の交差する部分からパンツ脇までの幅を指しています。
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これは、スラックスの細さ、太もものシルエット、ゆとりを表す言葉として使われています。この幅は、自然に立ったときにポケットが開かないぐらいのゆとりをもつ幅が一番適していると言われています。
しかし、最近では少しタイトめで若干ポケットが開いている程のスラックスもよく見られます。大きめでゆったりとしたわたり幅は、だらしなく見えてしまう可能性があるので注意が必要です。
「フライ」とは?
スラックスの前開きとなる部分を「フライ」と呼びます。
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「ボタンフライ」と「ジッパーフライ」があるのですが、表からボタン穴やファスナー・ボタンそのものが見えないように、ボタン留めの部分を二重合わせにしているために「比翼仕立て」となっており、「フライ」を呼ばれています。
今では、ジッパーフライが圧倒的な数を占め、「ファスナー」や「チャック」とも呼ばれます。
一方でクラシックな仕立てのものやデニムパンツは、今でも「ボタンフライ」が見られます。
まとめ
いかがでしたか? 今回はスーツのスラックスの名称、中級編でした。
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正しい知識を身につけて、いつ誰に聞かれても大丈夫なように知っておきましょう。初級編と併せて、細かな名前を知って頂くことで、恥のない大人な男性になれるでしょう。
スーツを着ている方は、ぜひ自分のものと併せて、名称を確認してみながらコーディネートを楽しんでくださいね。
Text:FORZA STYLE
Photo:GettyImages