
東京・調布市にあるロールス・ロイス&ベントレーのスペシャリスト『シーザー・トレーディング』取材もいよいよ佳境。前回は1990年代後半のSZ系なら中古クラウン並みの価格で安心して乗れることが判明し、中年ふたりは脳内お花畑状態に陥ったことはいうまでもありません。

その続編となる今回はこの道30年を超えるスペシャリストによる目利きの逸品をご紹介。ツウな自動車趣味人が思わず唸る名車の数々。新たなお花畑を求め、中年は中古車の旅を続けます。

シュールームの奥に鎮座する謎のスーパーカー。よくよく見るとマセラティのギブリでした。しかも、“4.9 SS”です。BBが最高? LP400こそ最強? などとガキの頃は言い争っていましたが、その陰に至福の名車が存在することがオトナになるとわかります。

バックヤードにまわるとコレまたヴィンテージからヤングタイマーまで世界の名車がゴロゴロ。アストンマーティン、モーガン、ポルシェ、アルファロメオ、フェラーリetc. あれは…… パンプキン? 50sのサンダーバードじゃありませんか! 間近で見るとじつに素敵なレア仕様の1台。中年ふたりの介護役アイリちゃんがキャッキャ言うとります。

それぞれの車両価格はASKでピンキリですが、中年でも乗れる世界の名車が……というより、むしろ多いんじゃないか? と思います。まさに中古車バンザイ!

まとめます。生産中止から幾年月。あの名車もいまは中古車でないと入手できません。ただし、昔の記憶が蘇るからといってピチピチに若けりゃいいってものでもありません。あの人じゃないとダメなんです。そう置き換えると、中古車選びって奥深いですね。
Text by Seiichi Norishige(中年B)
Video by Yoshihide Shoshima
Model by Airi














【車両に関する問い合わせ】
(株)シーザー・トレーディング
住所:東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12
TEL:042-480-2222