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プラダやヒューゴ・ボスのマーケティングなどを担当。長年NYの第一線で活躍してきた首藤眞一氏が教える「ビジネス現場で身につけた紳士の身だしなみ」。

働き方は変わっても、スーツはクライアントへの敬意を表す社会人の必需品であることに変わりはありません。当然正しくスマートに、そしてできればお洒落に着こなしたいものです。

そんなスーツの、正しい選び方をご存知でしょうか。

色、生地、種類、他アイテムとの合わせ方……スーツ選びと一口に言っても様々な懸案ポイントがありますが、今回は中でもそのサイズの決め方についてご紹介していきます。

スーツを着こなす決め手は "サイズ"

スーツの正しい選び方をご存知ない方は、さらりと着こなしている人を見ると「あの人は背が高く似合う体型だから」「シルエットが綺麗な高級スーツだから」などという理由を思い浮かべがちです。

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確かに宣伝ポスターに載るような背の高く足の長いモデルは、スーツをいかにも素敵に着こなしていますが、それらはあくまで要因でしかありません。

スーツを着こなす一番の決め手は「自分の体型にぴったり合ったサイズのスーツを着ているか」ということです。

いかにスタイルのいいモデルでも、大きすぎたり小さすぎたりするサイズのものは格好良く着こなすことはできないでしょう。

逆に、スーツ姿に自信がない方でも、正しいサイズの選び方を知るだけでグッとスマートさが上がると言えます。

スーツを選ぶ、その前に

いざ新しいスーツを選ばんとする前に、いくつか気をつけるべきポイントがあります。

試着時には必ずシャツも着用すること

スーツを試着する際には、インナーや素肌の上に直接ジャケットを着るのではなく、必ずシャツを着て試着しましょう。ジャケットを羽織った際に袖丈・襟のシャツの出方を見るのに必要だからです。シャツを持って行ったり着ていかなくても、ショップの店員さんに言えばシャツを貸してくれる場合がほとんどですので、ご安心を。

パンツの丈を確かめる際は靴を履くこと

パンツの丈を見たりお直しする際には、スニーカーやサンダルではなく、スーツ着用時に実際に履く靴と合わせることが必要です。靴下のままなどは以ての外!

試着したら動きやすさをチェックする

これから長時間着るスーツです。実際に着てみたら、よく動いて着心地をチェックしましょう。

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くれぐれも周りに迷惑はかけない程度に。

腰を落としたり、前に屈んだり、横を向いたり、腕を上げたりと、想定される動作をして動きやすいか、窮屈でないかを確認します。

スーツのサイズ選びのコツ

それでは早速、正しいサイズの選び方を解説していきます。

1.【肩幅】スーツと自分の肩幅を合わせる

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体に合わせるべき箇所はたくさんありますが、中でもフィッティングで一番重要なのは、ジャケットの肩幅。自分の肩幅よりも大きいとスーツに着られてしまい、シワも寄りだらしなく見えてしまいます。また、不自然に感じるのは見た目だけでなく、肩幅が合っていないスーツを着ると本人の感覚としてもなんとなく重く感じられるものです。

逆に、肩幅がぴったり合っているものは、スーツの重みが肩に乗り、気心地も軽く、窮屈感もなく自然に着れます。

2.【襟】シャツの襟がジャケットから1.5センチ見える

シャツの上からジャケットを着た時に、シャツの襟が1.5センチくらい見えるくらいがちょうどよいサイズ。襟がジャケットに覆われて全部隠れてしまう場合は、上着のサイズが大きすぎる可能性があります。

3.【袖】シャツの袖がジャケットから1.5センチ見える

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襟と同じように、シャツの袖もスーツの袖から1.5センチくらい見えるのがよいです。ポイントはスーツの襟と袖口からシャツがバランスよく見えること。それがアクセントとなって、全体のコーディネートを引き締めます。出過ぎているとだらしないですし、見えていないのはちぐはぐな印象になってしまいます。

4.【袖丈】親指の付け根の少し上あたりに合わせる

スーツの上着の袖丈は、両手を自然に下ろした時、親指の付け根より若干上になるくらいの長さに。長すぎても、短すぎてもバランスが悪いので袖丈には細心の注意を払って下さい。

5.【着丈】ちょうど手で掴める長さに合わせる

スーツの上着の着丈は、手を下げたときに上着の裾が手で掴める長さがベストです。

6.【パンツ丈】靴下が見えない長さにする

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パンツ丈は、スーツをカジュアル寄りに着るのかフォーマルに着るのかなど、好みや全体のシルエットのバランスを見て調整します。基本は歩いても靴下が見えないこと。前述の通り自分の靴を履き、仮留めをしたあと実際に歩いてみるのが一番です。

7.【ウエスト】パンツのウエストは指が一本入るくらいがちょうどよい

パンツのウエストのサイズを調整するときには、あまり大きくしすぎないように。ブカブカのパンツは楽かもしれませんがお洒落には見えません。指が一本入るくらいがベストです。

8.肩とフロント部分にシワがよらない

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スーツは大きすぎるのもダメですが、当然パツパツに小さすぎるのも窮屈に見えます。そこで、上着を着たときにシワがよらないかをチェックします。ポイントは、肩とフロントのボタン部分。ボタンを留めたときに引っ張られるような感覚がしてしまうのは、サイズが小さい証拠です。

スマートなスーツライフを

以上、今回は、スーツのサイズ選びのコツについてご紹介しました。

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・体型に合ったジャストフィットのものを選ぶこと
・基本はまず肩を合わせること
・シャツの出方にもこだわること

ご自分がお持ちのスーツはサイズが合っているでしょうか? 一度チェックしてみるといいかもしれません。そして、新しくスーツを買う際にはこれらのポイントに注意して選んでみてくださいね。

Photo:Getty Images
Text:Shinichi Shuto



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