いま何かと話題の香水、あなたは正しく使えてる?
「その香水のせいだよ〜♪」
そんなフレーズが話題を呼んだ2020年。初めて香水をつけてみようかな、と思い立った男性も多いのではないでしょうか。
香水をつけることを、英語では“WEAR FRAGRANCE”といいます。文字通り、欧米では香りは服と同様にTPOに合わせて身にまとうものとして考えられているのです。
ここで注意したいのが、香りは時と場合によっては公害ならぬ香害を引き起こすことがあるということ。そうならないために、男性が心得ておきたい3つの香水マナーをご紹介します。
【これだけは守りたい! 男性の3つの香水マナー】
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①つけすぎないように注意する
自分ではあまり匂わないと思いがちですが、それでも香りは周りに行き届いているもの。
むしろ自分でよく匂うようであれば、周囲の人には匂いすぎている可能性があります。きつい香水の匂いは他人に不快な印象を与え、悪影響を及ぼします。
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②香りのふさわしくない場所では控える
お葬式や病気の人を見舞う場合などは香水を控えましょう。
また、レストランで食事を楽しむときもできるだけつけないほうがベターです。もしつける場合は、ウエストにつけてほのかに香るくらいにとどめましょう。
しかし、バーなどでお酒を嗜むときは大丈夫。むしろ香りが雰囲気を盛り上げてくれる効果も発揮します。
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③清潔な肌につける
男性が香水を使うとき一番やってしまいがち、かつ一番やってはいけない間違い。
それは自分のわきの臭いや汗臭さを隠すために香水をふりかけることです。香水には臭いを抑えるデオドラント効果はないため、汗をかいた首筋やわきの下につけるのは絶対NG。汗の臭いや体臭と混じってとんでもない悪臭を放つ原因となります。
香水を身につける時は、必ず事前にシャワーを浴びるか、最低でもつける場所の汗をよく拭き取って肌を清潔にしておきましょう。
【男性の香水はどのくらいつけるのが適量?】
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スプレータイプのボトルなら一箇所にワンプッシュ。体に三箇所もつければ十分です。
スプレータイプでないものは、ボトルの口を右手の中指と人差し指でふさぎ、ボトルを傾けて指先に香水をつけ、その二本の指で線を描くように香水を肌につけます。
この場合も、一箇所に一度か二度つければOK。できるだけムラにならないよう均等につけることがポイントです。
【男性は香水を体のどこにつけるべき?】
香水をつける部位は、体温が高く香り立ちやすいパルスポイント(脈を打つ部分)がよいと言われています。具体的には下記のような場所です。
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・耳の後ろ
耳の後ろは手軽につけられるだけでなく、体温が高いので香りがよく揮発します。
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・手首の内側
手首の内側は体温が高く、よく動かす部分なので香り立ちも抜群。香水をつけたあとは両手首の内側を擦り合わせ、香料を均一にすることをお忘れなく。
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・ウエスト
意外なことに、香水をつけるのに適しているのがウエスト。ほのかに香るため、食事の席などではこちらにつけるのがぴったりです。
・毛(!)
干場編集長が、とあるフランスの香水会社のトップの方から教えていただいたという極秘裏ワザ。それは「毛に香りを混ぜる」ということ。一体どこの毛かはご想像にお任せしますが、フランス人のようにおしゃれに色気を漂わせたい時は、ぜひ参考にしてくださいね。
【カバンや本、スーツにも! 男性の粋な香りの愉しみ方】
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・ほんのり香る! スーツやジャケットの内側につけて
スーツやジャケットの内側に香水をつけると、動くたびにほんのりと香りが匂い立つのでオススメ。ジャケットを着用しない場合は、ネクタイの裏につけるのも○。
・初心者にオススメ! ハンカチに染み込ませて
香水を染み込ませたハンカチをズボンやジャケットのポケットに入れておくだけで、ほのかな香りを愉しむことができます。「いきなり肌につけるのはちょっと抵抗がある…」という初心者の方にオススメです。
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・上級テク! カバンや本などに香りを漂わせて
香水をシュッと一吹きして香りを染み込ませた名刺を財布やカバンの中に入れたり、本や書類に挟んでおくと、カバンを開けたり本を開くたびにふわっと香りを愉しむことができます。
・仕事の合間に! 香りのおしぼりでリラックス
水で濡らしてよく絞り、香水をスプレーしたタオルを顔にのせるとあっという間に即席スパの出来上がり。ふわっと広がる香りに癒されます。簡単にできるので、仕事の合間の息抜きにもgood。
休日の朝など時間があるときには、熱いお湯で湿らした蒸しタオルに香水をスプレーしてみてはいかがでしょうか。タオルを顔にのせ、髭を蒸らしてシェービングすれば、リレッシュした気分になれます。
・イタリア流! ジャケットの襟裏にさりげなく
ジャケットの襟裏に香水をワンプッシュしてたたんでおくと、ハグをした時にさりげなく優しく香ります。ハグの文化がある欧米ならではのワザですが、パートナーとの大切なデートなど、ここぞという時に真似してみるのもアリかもしれません。
・モテ技! カーディガンに香りをまとわせて
空中に香水をワンプッシュし、その中にふわっとくぐらせたカーディガンを寒がっている女性に貸してあげるのもよいかもしれません。上級者向きのテクニックですね。
【マナーと正しい使い方を心得て、紳士の嗜みとして香りを愉しもう】
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香水は使う本人だけでなく、周囲の人にも影響を与えるものですから、オトナの嗜みのひとつと言えるかも知れません。
しっかりと香りのマナーと使い方を心得て、自分の選んだ香りを積極的に生活の中で愉しんでみてください。
Text:Shinichi Shuto