ダウンやコートに勝るとも劣らない独自の加工技術による機能美が凄い!
第307回目は、ポール&シャークのジャケットです。
ヘビーアウターが活躍する季節がやってきました。ダウンやコートなど冬アウター選びに余念がないかと思いますが、周りと被るようなお決まりのアイテムは避けたいところ。そんな感度の高い皆様に、「ポール&シャーク」の独自素材を使ったヨットパーカーをオススメします。
1975年にイタリアで創業したポール&シャーク。元々は高級メゾンブランドを生産するニットメーカーでした。その後、海の世界にインスピレーションを受け現在の形に。ニット生産で培ったオリジナルの素材を開発する技術力を生かしたモノ作りで、スポーティミックスなラグジュアリーウェアを展開するブランドになったのです。
中でも注目されているのが、独自の加工技術である「タイフーン 20000」シリーズ。
タイフーン 20000は、厳しい船上の環境にも耐えられる防水性(20,000mm)と、極薄のメンブレンを採用した抜群の防風性を持つオリジナルの加工技術のこと。上のヨットパーカーは昨年発売されたもののその機能性の高さで人気を博し、ブランドの新たな定番と言えるアイテムです。
シームにはそれぞれテーピングを施し、ジップポケットには上からマジックテープ留めのフラップを、さらにライニングには衣服内の温度を示すサーモメーターを採用するなど、防水・防風・保温性を高めるため細部まで手抜かりなし。
もちろん機能だけでは終わりません。
程よいビッグシルエットや背面のビッグロゴといった、昨今のトレンドにマッチするルックスを併せ持ち、今どきなストリートを演出します。
ダウンやウールコートと異なるヨットパーカーは、コーデの変わり種としてもうってつけ。海の上から都会までを網羅する冬アウターは、ファッションを楽しむ大人たちの新たな選択肢になるはず。
近年注目されているサステナブルにも特化。
上のアイテム同様タイフーン 20000加工を施したこちらは、ペットボトル約27本分をリサイクルした素材を使用しています。
中綿にはプリマロフトを採用し保温性もバッチリ。腰のドローコードでシルエットのメリハリをつけられるのも見どころに。
1938年にノルウェーで作られた伝説のヨット「KIPAWA」とのコラボレーションモデル。
プロセイラーの要望をもとにローンチしたコレクションで、防水・防風といった機能性はプロも唸る本格仕様です。膝上丈の大きめシルエットとクラシカルな佇まいは、回帰トレンドの今にぴったり。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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