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LIFESTYLE 僕が捨てなかった服

【久保田スラッガーのアンダーシャツ】持っている服の中で1番古いもの!

人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

買い物の原型が固まっていく 初めの品!

洋品、車、ワインで、それぞれ家一軒分ほど散財するという趣味が高じて、2019年東京・人形町にヴィンテージショップ「Tango245」を開店した結城恵介さん。

膨大な数の服を所有してきた結城さんが、なかでも捨てられなかった服をご紹介する企画の第3回目は、久保田スラッガーのアンダーシャツです。

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中学時代の野球用品のマウンティングは、玉澤が雲上で、その次が久保田スラッガー。ともに別格でした。

ちなみに、小学校時代は、三津和タイガーのバットをビール瓶でこすり、SSKのベロが折り返しのタイプのカンガルー革のスパイクを母親のストッキングで磨いておりました。革靴磨きはこの頃からなので、それなりに年季は入っているかと思います。

今はロゴが変わってしまいましたが、久保田スラッガーのグローブの手首部分にあった旧ロゴに憧れ、中2の春に買ったのがこのアンダーシャツです。当時、グローブを買うと先輩に奪われてしまうので、着ていても分からないアンダーシャツにしたんです。

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いまだ持っている服の中で、おそらく一番古いのがこのシャツ。あの頃、当時大人買いとかはできませんので、長く着られるようにとかなり大きめを買ったんですね。

当時の値段が、3000円! ミズノのアンダーシャツが多分700円くらいだったので、そのサイズ選びと相まって、母親に滅茶苦茶怒られました…。

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「だから、どうした?」という話ではありますが、今のアンダーシャツは、一種類の素材使いで一色が大半だと思いますが、これはツートーンで、袖首部とボディで素材も違います。おそらく胴部分は吸汗性重視でコットン100%、袖部は耐久性重視で合成繊維混だったんだと思います。脇もメッシュです。

高額ではありましたが、つい最近まで大事な場面では着続けていましたから、1年あたり数十円。しっかりと減価償却していおり、大した問題ではなかったと思います。

当時は、午後になり練習時間が近づいてくると気が重くなったのですが、その日このアンダーシャツを着る日だと不思議と気が楽になりましたし、試合の際、整列で相手チームに久保田スラッガーのグローブ愛用者が少ないとその時点で負ける気がしないなんてこともありました。

これは、まさに逸品のチカラ! 私の買い物の原型が固まっていく初めの品となっています。

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ある時期、少年野球の監督をしていたことがあるのですが、自分だけ春夏用と秋冬用に麻とカシミアでユニフォームの上着と、帽子を特注して使っていました。

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なぜか、ユニフォームには久保田スラッガーの旧ロゴを付け、帽子に関しては長嶋茂雄さんやPL学園など有名校御用達だった八木下帽子さんにお願いして作っていただいていました。

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気に入りの素材を持ち込み、職人さんの巧みな技が込められたものを使ってるワケですから、こちらにも逸品のチカラ! 当然負ける気がしなかったのは言うまでもありません。

Photo:Shimpei Suzuki

Edit:Ryutaro Yanaka

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結城恵介
ヴィンテージショップ、Tango245店主
DCブランドや英国物、イタリアンブランド、クラシコイタリア等の荒波にもまれながら、会社員時代、出張にかこつけてビスポーク、スミズーラを巡る旅に年数回出るまでに。その趣味が高じて2019年ヴィンテージショップを開店。欧州の銘品、逸品を販売する一方で、日本の若い職人と組んだ別注品も手掛け、海外展開を計画。散財額は、洋品、車、ワインそれぞれで 家一軒分? モットーは「迷ったら全部買う」



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