CULTURE ― 【多角的にガチ検証】マコちゃんマルちゃんの新店ゴーゴー!

【伝説の編集者と酔っ払う】島地勝彦のバーで飲んでみた!

2020.8.3 2020.8.3
2020.8.3

メンズファッションライターのマコ(♂)とマル(♀)が、話題の新店をご紹介する連載。

今回の新店は、マル(丸山尚弓)ちゃんが推奨するバー、『サロン・ド・シマジ』に伺いました。店主はもちろんエッセイスト&バーマンの島地勝彦さん。今年3月まで、週末には伊勢丹新宿店メンズ館8階にあった『サロン・ド・シマジ』のバーカウンターに立って、全国から訪れるファンと時間を共にしていた、あの島地さんです。そんな島地さんが、西麻布にオープンさせたバーに今回は潜入。

マルちゃんにとっては人生の先生、マコ(梶井誠)にとっては尊敬する編集者である島地さんの渾身の新店は、やはりただものではありませんでした。

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再開&再会の乾杯の合言葉は、「スランジバー!」

マル オープンおめでとうございます。島地さんのお薦めのお酒で、まず乾杯しましょ!

島地 それならスパイシーハイボールにしましょう。グラスを持って、私が「スランジ」といいますから、お二人は「スランジバー」と言ってください。では、「スランジ!」

マコマル 「スランジバー!」

マル 久しぶりに「スランジバー!」が聞けてうれしいです。

島地 スランジは「貴方の健康を祝して」で、スランジバーは「それでは、あなたも」という意味。スコットランドのバーで毎晩言っている乾杯の言葉です。

マコ 『サロン・ド・シマジ』の再開おめでとうございます。

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エッセイスト&バーマンの島地勝彦さん

島地 メンズ館で7年半続けた店を3月末で閉じて、4月7日の私の79歳の誕生日にオープンして、17時から24時まででお客様が57人来ました。

マコ 4月7日? 緊急事態宣言が発出されたその日じゃないですか!?

島地 そう。翌日から休業して、6月14日に再開しました。

マル それは大変でしたね。あぁ、スパイシーハイボール、美味しい。お元気そうでよかったです。

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「飾ってあるボトルは400本ぐらい」と島地さん
オープンしたときに「50年ぐらい時間が経っているバー」にしたかった

マコ それにしてもユニークな空間を使った豪華絢爛なバーですね。一つひとつ見ていくと、息をのむほどすごい。

島地 僕が持っている絵画、読んだ名著、持っているウィスキーなどが全部あるからね。

マル 全体にアンティークな雰囲気で、とても落ち着きます。

島地 私自身が79歳のアンティークだからね。この店は、オープンしたときに50年ぐらい時間が経っているバーにしたかった。

マコ 島地さんが“29歳の時に開店したバー”にしたかったわけですね。

マル 緊急事態宣言でお休みしていたときは何をしていたんですか?

島地 私はここで読書三昧。バーマンの松本一晃と廣江大輔は、メニューリストを作ったりしていました。

マル 営業自粛しながら、辛抱強く再開できる日に皆さんで備えていらっしゃったんですね。

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見ているだけでも楽しめるメニュー

島地 悔しかったですけどね。コロナがなかったら、みんなが自由にいっぱい来てくれるはずなのに……。ここもきちんと換気して、カウンターにはアクリル板で仕切りを作っているけど、今のこの状況じゃ、二の足踏んじゃうでしょ。

マコ このコロナ禍はどうなると思いますか?

島地 私にも読めません。でもこの状態が2年続くと、世の中がおかしくなるね。ただ、バーとバーマンは仕事のようにテレワークはできないからね。

マル そうですよね。この雰囲気の中で飲むからお酒が美味しいんです。

マコ バーというのは「密」だから楽しいわけで。

島地 メンズ館の『サロン・ド・シマジ』は3坪しかなかったからね。密の最たる場所でしたよ。ここはその7倍ぐらいの広さはあるから。メンズ館のバーはパワースポットだったけど、ここもパワースポットにしようと思っています。

マル 本当に、密が楽しい世界だったのに……。コロナが憎いですね。

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たまに私みたいなのが紛れ込むけど、良い意味で硬派なバーです

マコ 島地さんというか、『サロン・ド・シマジ』とはどういう縁なの?

マル 最初は、私がライターになりたてのときに、業界の先輩が、「マルちゃん、君もライターのはしくれを名乗るなら、絶対に島地先生にご挨拶しておきなさい。それにサロン・ド・シマジに行くとすごく運気が上がるんだよ」と。それでご挨拶したのが初対面です。

マコ じゃあ、あの超密なバーを知っているんだ。

マル もちろん。この新しいバーは、誰と来るのが正解だと思います?

マコ 自分なら一人で来るかな。連れと喋るというより、美味しいお酒を飲みながら、島地さんやバーマンの松本さん、廣江さんと話をするのが楽しいと思う。

マル 私も島地さんに人生相談をしに行きたいので、カップルというより一人で行く店ですよね。

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壁面にあるスピーカーは1960年代のEMI製で、岩手県一関市のジャズ喫茶『ベイシー』のオーナーの菅原正ニさんから「永久貸与されている」もの

マコ そうだね。女性を連れてチャラチャラ行く感じはないかな。

マル 良い意味で、硬派で男くさい店ですけど、たまに私みたいなのが紛れ込みます(笑)。

マコ 飲んでいて、話に夢中になって、横を見たらマルさんみたいなのがいたら「おっ!」と思うけどね。ナンパしようとは思わないけど(笑)。

マル コロナ自粛中、島地さんは毎日バーに通って、帰っていたそうですよ。

マコ 自分の好きなモノだけをギュッと凝縮した、男の理想のカタチではあるよね。羨ましいけど、もちろん真似できない。

マル 今日の着こなしのコンセプトは何ですか?

マコ 今日は、真っ白のシャツが着たかったのが一番で、バーの雰囲気に溶け込みたいので、シャツだけ白にして、紺のシアサッカーのセットアップにしました。

マル 私は『サロン・ド・シマジ』の内装と、時間帯にふさわしいと思い、赤が映えるだろうと思って着てきました。島地さんが赤が好きというのも知っているので、敬意を表して。

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31年間、誰も使いこなせなかった天井高6メートルの空間

マル フレスコ画が描かれている天井がすごく高くて、気持ちいい空間ですが、ここを最初に見たときにどう思いましたか?

島地 天井まで6メートルあるんだけど、スケルトンのコンクリート打ちっぱなし状態からここまで莫大な金がかかってるんだ。

マコ それは一目でわかります。

島地 物件の大家さんが私のファンで、31年間、この空間を誰も使いこなせなかったけど、自分が気に入って、映画の美術などをやっているヌーヴェルヴァーグという会社の杉本 亮デザイナーにうちの書斎兼バーを見てもらって、「これを大きくしましょう」となった。

マル なるほど、映画の美術さんですか。だからこんなに雰囲気のある内装が実現できたのですね。今はどういう営業体制なんですか?

島地 カウンターが7人、後ろのテーブルが4人の最高11人の電話予約制にしています。

マコ お客さんの評判はいかがですか?

島地 みんな、「居心地が良い」「何時間でもいたい」「日本中で見たことがない」と評判はいいですよ。

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天井高6メートルは圧巻。空中に零戦、メッサーシュミット、ユンカーズ、スピットファイヤ、マスタングなど、第二次世界大戦で活躍した戦闘機を飾っている

マル お店の中で特に自慢はなんですか?

島地 藤田嗣治、バスキア、横尾忠則の絵と、今東光先生が亡くなって、柴田錬三郎先生が書いた「墓碑銘」です。

マコ 今先生のお墓に彫られている原稿ですか。凄いですね。

マル そういえば「時間が逆行する時計」はあるんですか?

島地 100年前の時計をヌーヴェルヴァーグの杉本デザイナーに細工してもらったのが後ろに掛けてありますよ。

マル 『サロン・ド・シマジ』に来ると、時間が逆行して若返るんですよね。島地さんもここにずっといると若返っていくんですね。

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マコ 島地さんはなぜこの商売が好きなんですか?

島地 一番は「直当たり(じかあたり)」だね。私の本を読んだファンがたくさん会いに来て、直接触れ合える、直当たりは本当に重要なの。だから今の状況がね、悔しい。

マル 『サロン・ド・シマジ』のお客さん同士のケミストリー(化学反応)も面白いですよね。先生のファンは、本当にいい意味で濃い方が多くて。女性の方も結構いらっしゃいますよね。

※今週のマコマルはここまで。
次週はさらにディープなサロン・ド・シマジの魅力に迫ります!

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AUTHENTIC BAR SALON DE SHIMAJI 

東京都港区西麻布4丁目2-5 アートサイロB1F

Tel.03-6427-1477(現在は予約制)
月曜休

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丸山尚弓(まるやま なおみ)
「美人すぎるメンズファッションライター」として活動中。メンズファッションを題材とした自身のFacebookは、コメントが女性目線で分かりやすいと好評で、紹介した商品には問い合わせが殺到する。ファッション初心者を「素敵な男性」へと優しく導くことが信条。またファッションだけでなく「人生を豊かにするライフスタイル」をテーマに、男性としてトータルの魅力アップが目指せる記事を発信している。ライター以外の活動として、メンズブランドの企画やブランディングも行う。特技はコミュニケーション力を活かして外国人ともすぐに友人になれること。趣味はタウンウォッチと英語での映画鑑賞。

Instagram:@maruchan.703

Photo:Shimpei Suzuki
Text:Makoto Kajii

Author profile

梶井 誠
梶井 誠
Kajii Makoto

今はなき講談社のメンズファッション雑誌『Checkmate(チェックメイト)』編集部のファッション班を経てフリーランス。セレクトショップのカタログやメンズ雑誌のファッションページの取材・原稿を担当。SKE48箱推し、フィロのス・奥津マリリ推し、ジュビロ磐田サポーター。1961年福井県出身。©Seo Hiroshi

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