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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

さらに精悍になった新型レクサスLS。走りもより安心安全に

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

新型レクサスLSは王者Sクラスに迫れるのか?

梅雨時だというのに荒れ狂う天候。九州を襲った豪雨は熊本に多大な被害を及ぼし、また、報道されないような地域でも大変な被害を及ぼしたことと思います。災害との戦いは今現在も継続中のはず。まずは被害にあわれた皆様にお見舞いを申し上げるとともに、一日も早いご再興をお祈りいたします。

九州のなかでも熊本はワタシにとって思い出深い場所です。かつて自動車専門誌に在籍中だった頃、BMWミニを楽しんでいるオーナーの皆様にご協力いただき、何台も取材させていただきました。たくさんの笑顔がいまだ記憶に残ります。

さて、今回はレクサスから発表された新型LSの話題です。LSといえば、1989年のスタートからレクサスのブランド力を飛躍的に高めたいわばレジェンドモデル。当時はメルセデス・ベンツSクラスがW126型、BMW7シリーズがE32型だったと記憶します。

また、米国にはGMのキャデラックやフォードのリンカーンという伝統あるラグジュアリーセダンもありましたが、ドイツ勢を含めそんなラグジュアリーマーケットに突如現れたのがレクサスLSでした。そして瞬く間に王座に輝いたのです。

このあたりの状況に触れるとハナシが前に進みませんので今回は見送りますが、レクサスLSの登場が世界のラグジュアリーカー造りに変革をもたらしたのは確かです。ドイツのプレミアム御三家のみならず、英ジャガー、そして米国勢まで皆LSをバラバラにして研究したものです。

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現行型である5代目レクサスLSは、2017年10月19日に日本発売を開始。デビュー1カ月での受注台数は約9,500台と好調な滑り出しを見せました。およそデビュー2年を経過した2019年10月3日にはサスペンションやハイブリッドの特性を改良したマイナーチェンジモデルを投入。現在に至ります。

そして今回の新型レクサスLSは、大きなくくりではビッグマイナーチェンジ版ということになります。発売時期は2020年初冬。デザイン的には外板パネルを変更するなど、フロントは新意匠のヘッドライトやバンパーを採用しますが、個人的には新デザインの引き締まったサイドビューがポイントかなと感じます。ホイールベースの変更はないのでしょうが、前後ホイール間がギュッと圧縮された精悍な印象で好感がもてます。

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大幅な進化が期待される安全装備を含む運転支援技術とインフォテインメントシステムも抜かりのない出来です。まず安全装備面では、ステアリング操作に車体側が介入するタイプの車線逸脱防止支援システムを採用。そして最大のトピックはレクサス流にいうと『Lexus Teammate』というコンセプトに集約されるのですが、車両を統合制御するソフトウエアを通信機能で適時アップデートする点が見逃せないポイントです。

パソコンやスマートフォンのOSやセキュリティが随時アップデートされるのと同様、いまやクルマも適時更新がマストな時代です。カーナビの地図データですら日々更新なのですから、いちいちディーラーにクルマを預けなくても進化する新型レクサスLSはお利口さんなラグジュアリーカーなのです。

パワーユニットに関し具体的な数値上のアップデートは公表されていませんが、ハイブリッドモデルにおける電気モーターの使い方(特性)、ガソリンモデルでは加速特性が改良されているそうです。また、初代モデルから貫くLSならではの静粛性も磨きがかけられました。

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新型レクサスLSの特徴はすでに公式サイトにアップロードされていますので是非ともご確認ください。発売中の現行型と見比べると、やはり新型は魅力的に映ります。ワタシが現行型オーナーなら高額下取りと令和3年登録を条件に乗り換え確定ですね(笑)。

最後に。2020年代初頭は自動車メーカー各社とも要求される環境性能の高まりから、全ラインナップの刷新に迫られています。レクサス各車を全体的に俯瞰すると、モデル末期という車種も見受けられる……というのも、社会的背景が影響しモデルサイクルにズレが生じているのだと思います。

いずれにせよ、ラグジュアリーセダンのマーケットはブランド力と販売台数でメルセデスのSクラスが王者であることに変わりはありません。実情は別としても外野から見たレクサスは、ちょっと人数の上でもマンパワーが足りないかなという印象。なんとか王者メルセデスの牙城に迫って欲しいと期待します。

さて、デビューが待ち遠しい新型レクサスLSですが、現状で公式チャンネルには動画の掲載がありません。というワケで、レクサスのクオリティを支える生産過程をバーチャルツアーでお楽しみください。それではまた!

Text:Seiichi Norishige

レクサス

■LEXUS Virtual Tour バーチャル工場見学

 


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