カジュアルシーンはもちろん、テレワークでも大活躍!
第267回目は、ヘルスニットのTシャツです。
20世紀初頭、屈強なワーカー達のアンダーウェアとして誕生したヘンリーネックTシャツは、90年代のアメカジブームでは欠かせない存在に。デニムと合わせた男らしくもラフなスタイルを、FORZA世代なら誰もが一度は経験していることでしょう。「ヘルスニット」は、そんなアメカジブームに火をつけた立役者の一つであります。
1900年にアメリカ・テネシー州で生まれた同ブランド。創設120年の超老舗、当時のワーカー達が好んでいた快適な着心地と耐久性に優れたモノ作りは顕在です。その代表モデルは言わずもがな、ヘンリーネックTシャツ。今では様々なブランドが展開していますが、一説によれば、そのベースとなったのはヘルスニットなんだとか。
創設期から続く定番のヘンリーネックTは、厳選したU.S.コットンを採用。“4本針フラットシーマ”と呼ばれる特殊なミシンで縫製することで、縫代がフラットに仕上がるため肌当たりもよく、脇縫いのない丸胴編み仕様も相まって、ソフトでノンストレスな着心地に。全20色の豊富なカラバリも驚きですが、特筆すべきは、全て製品染めによる染色を行っているため、一点一点の仕上がりが異なること。同じアイテムが二つとないスペシャル感は、男心をくすぐりますよね。
現代では、クルーネックをよりラフに味変できると人気のヘンリーネックTシャツ。とは言えボタンを留めれば、1枚でも程よく知的な印象を与えてくれますから、昨今のリモートワークでも画面越しにこなれ感を演出できます。開拓時代のワーカーから始まったアイテムが、現代のワークスタイルにもマッチしているんです。1世紀を超えた今もなお、男たちの強い味方なんですね。
ヘンリーネックと同じく、アメカジの王道として肩を並べるパックT。吸水性に富んだコットンと速乾・耐久に優れるポリエステルを混紡した、オリジナルのワッフル生地で構築したこちら。ドライな着心地はこれからの季節はもちろん、秋冬はインナーとして活用できます。
丸胴チューブボディの2枚入パックTは、現在では希少とされているメイド・イン・USAです。ネック周りはタコバインダーで補強を施し、襟のネームタグはプリント仕様。そのため襟ぐりが伸びにくく、首元に違和感を感じることは皆無。デイリーにガシガシ使い回せます。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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ヘルスニット・ブランズ 03-3833-1641