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ビームス初の「ライブコマース」で得た手応えと課題とは

2020.5.6 2020.5.6
2020.5.6

3月27日 金曜日の夜に、ビームスが初めてのライブコマース(ライブショッピング)を配信して大きな話題を呼んだ。FORZA STYLEでもお馴染みのBEAMS クリエイティブディレクター中村達也氏と、「BEAMS F」ディレクター西口修平氏が出演し、約1時間の配信で6000人強が視聴し、100万円弱の売り上げを記録したという。

今回のライブコマースのディレクションを担当したビームスクリエイティブ PR戦略部 プレスの安武俊宏さんにメールインタビューを試みた(写真提供BEAMS)。


ライブコマースのアーカイブ配信はこちら

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コロナ禍の新しいショッピング方法として注目されるライブコマース

3月27日(金)というと、東京都知事の小池百合子氏が、「新型コロナウイルス感染症は、今が、爆発的増加になるかどうかの重大な局面です。みなさん、週末は外出を避け、家で過ごしましょう」とメッセージを発したターニングポイントとなった日。

ビームスのライブコマースはもちろん、それ以前から準備をしていたはずだが、まず安武さんに、「今回は、たまたまコロナ自粛期間での配信となって、とてもタイムリーな印象がありますが、ライブコマースの未来像をお教えください」と尋ねると、「もともとコロナ自粛になる以前から実装に向けて動いていました。なので、今後は更に活発化できればと思っています」と返ってきた。

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ジャケット「BEAMS F / TAILOR&LODGE」14万8500円(税込)、シャツ「BEAMS F」1万6500円(税込)、ネクタイ「Holliday&Brown」1万7600円(税込)
普段の着こなしのままで取り組んだライブコマース発信

──「ビームス初のライブコマース」はいつ頃、どういう成果を求めて発案されましたか。

安武 以前から配信を検討しており、準備が整ったこのタイミングでの開始となりました。商品を紹介し、その場で購入できるメリットだけでなく、ライブ感をお客様に楽しんでいただけるツールになればと考えています。

──「ライブコマース」発信にあたって、中村さんと西口さんの当日の着こなしで留意されたことは?

安武 両者の着こなしに関しては普段と変わらずですね。普段からテーラードアイテムを着用しています。

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スーツのVゾーンコーデを、中村・西口の視点からリアルタイムで解説

──多くのドレスコーディネートを紹介されていましたが、セレクトのポイントをお教えください。

安武 中村、西口ともに「本人が納得のいくVゾーン」を紹介しています。中村はVゾーン(スーツ、シャツ、タイ)の調和の取れたものを、西口は調和はもちろん時代性を強く取り入れたコーディネートを意識しています。

──商品紹介の物量的には適切でしたか。ボトムスがなかったのはなぜですか。

安武 シーズンに1度発行している自社媒体『MR_BEAMS』でもスーツのVゾーンの問い合わせが多いので、今回はVゾーンに絞って紹介しました。なので、上半身のみのご紹介に注力しました。物量的には少し多かったかもしれません。お客様の質問が随時タイムラインに流れる状況で、すべてに答えられなかったのも想定外でした。

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西口さんのインスタグラムのライブ配信もお楽しみに!

──「ライブコマース」発信で参考にされた例はありますか。

安武 具体例は挙げられませんが、既に行なっている他社のライブコマースは参考にさせていただきました。

──ライブ中、アクシデントもありましたが、何か反省点はありますか?

安武 こちら側のシステムの問題でスタート時間が遅れてしまったことや、Eコマース在庫をしっかりと確保できなかった点が課題です。お客様の購買意欲が思った以上に高く、特に在庫の確保はしっかりとしなければと感じました。

──ライブ後、社内の反応と、実際の視聴者・売り上げはいかがでしたか?

安武 1時間の配信でしたが、常にコメントを絶えることなくいただき、6000人強の方にご視聴いただきました。経由収益も含めると100万円弱の売り上げが立ちました。社内の反応はすこぶる良かったです。会社では初めての取り組みだったので、社内でも注目を集めていました。

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ジャケット「BEAMS F / FOX BROTHERS」10万2300円(税込)、シャツ「BEAMS F」1万5400円(税込)、ネクタイ「Fumagalli」1万7600円(税込)

──今回のライブコマースは、「インスタなどSNSの発展形」というお話もありましたが、今後のご予定と、次の意気込みを教えてください。

安武 4月7日に緊急事態宣言が出され、弊社もほとんどの店舗を休業、オフィス出社も自粛しています。こういう状況で、ライブコマースという形では、まだ初回のみの配信ですが、インスタグラムのライブ配信は西口が定期的に行なっています。ライブコマースは、今後の展開を前向きに検討しています。

──最後に、FORZA STYLE読者にメッセージをお願いします。

中村達也 ライブコマースをご視聴いただいた皆さま、ありがとうございました。いろいろと不手際がありましたが、次回はパワーアップしてお届けしたいと思っています。

西口修平 コロナウイルスによりこのような事態になってしまいましたが、皆さまに洋服の楽しさを引き続きお伝えできればと思っています。インスタグラムのライブ配信は定期的に行いますので、ぜひご覧ください。

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左から、BEAMS クリエイティブディレクター中村達也氏、ビームス プレス 間瀬祐介氏、「BEAMS F」ディレクター西口周平氏、ビームス プレス 小林順平氏

中村達也
BEAMS クリエイティブディレクター
1963年 新潟県生まれ。 母の実家は羅紗屋(生地商)、父方の祖父は靴職人という環境に生まれる。大学時代よりBEAMSでアルバイトを始め、卒業と同時に入社。『BEAMS SHIBUYA』、『BEAMS F』店長、「BEAMS F」バイヤーを経て、現在は「BEAMS F」「rilla per il gusto」などのBEAMSドレス部門を統括するクリエイティブディレクター。

西口修平
「BEAMS F」ディレクター
1977年 大阪府生まれ。古着店やデザイナーズブランドを扱うショップで働いたのち、クラシックに目覚めBEAMSに入社。梅田店や神戸店にて約10年間、販売職を経験し、バイヤーとして抜擢され上京。2014年より現職。世界最大の男性服飾展示会・ピッティ・ウォモで最もスナップされる人物として世界から注目されている。2019年10月に初の著書『Nishiguchi’s Closet』(学研プラス)を発行。

Text:Makoto Kajii

Author profile

梶井 誠
梶井 誠
Kajii Makoto

今はなき講談社のメンズファッション雑誌『Checkmate(チェックメイト)』編集部のファッション班を経てフリーランス。セレクトショップのカタログやメンズ雑誌のファッションページの取材・原稿を担当。SKE48箱推し、フィロのス・奥津マリリ推し、ジュビロ磐田サポーター。1961年福井県出身。©Seo Hiroshi

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