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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

家族みんなが大満足! 次に狙うはトヨタ・グランエース!

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

グランエースはイケフォー家族のプレミアムカーだった!

昨年末、ワタシが2019年を代表するその時点で買えるクルマとして【妄想ドライブ大賞2019-2020グランプリ】に決定した『トヨタ・グランエース』。広報車両のご用意ができましたってコトで、早速お借りして3日間約120km愛車にしてみました。

発表時点ではトヨタさん曰く「送迎需要に……」とのことでしたが、ワタシの検証尺度はあくまでパーソナルユース。日頃、スポーツカーに目を奪われがちなワタシですが、こう見えて3年近くワゴン&SUVの専門誌に在籍した経験をもちます。では、キビしくチェックしましょう。

まず価格的ライバルは同郷トヨタのアルファードであります。ニュース映像で見た方もいると思いますが、よく政治家の大先生が議員活動の足にしているお車ですね。で、そのアルファードの価格はピンキリなのですが、装備など調べるとコミコミ400万円代から大満足仕様が買える感じ。もっともお高いグレードだと700万円オーバーなので、「一番高いやつをフル装備でもってこい!」といえば、レンガ1個近くまで価格は上昇。スゴッ!

その点、グランエースは最高です。足を持ち上げるオットマン機能付きエグゼクティブパワーシート4脚を装備した6人乗りのプレミアムが車両価格650万円。充実装備なのでオプション込みでも700万円+という感じ。しかも、アルファードより大きなボディなので威風堂々としていて、なかなか迫力があるのです。ざっとスペックを見てみましょう。

トヨタ・グランエース
ボディサイズ:全長5,300(+350)×全幅1,970(+120)×全高1,990(+40)mm
ホイールベース:3,210(+210)mm
※( )内はアルファードとの比較データ(グレードにより数値は異なります)。
トレッド:1,670mm(前後同数値)
エンジン:2.8リッター直列4気筒ディーゼルターボ
最高出力:130ps(177kW) / 3,400rpm
最大トルク:450Nm / 1,600-2,400rpm
トランスミッション:6速AT
駆動輪:後輪
燃料タンク容量:70L
WLTCモード:10.0km/L
車両重量:2,740kg(G は2,770kg )
タイヤサイズ:235 / 60R17 (109/107T LT)
車両価格:Premium(6人乗り)650万円 / G(8人乗り)620万円
リサイクル料金:1万6,700円
※2020年2月14日現在の税込価格を表記
※寒冷地仕様は1万8,700円高(税込)
※ホワイトパールクリスタルシャイン〈070〉はメーカーオプションで3万3,000円高(税込)。シルバーメタリック〈1F7〉、グレーメタリック〈1G3〉、ブラック〈202〉の3色は追加料金なし。

全長が350mm、ホイールベースが210mm長いグランエースですが、最小回転半径はアルファードと変わりません。むしろ4WD仕様のアルファードの方が小回りは利きません。コレはグランエースが後輪駆動なのと、ハンドルの切れ角を最適化したためなのです。しかし、ワタシは多少小回りが利かなくても、その特性は大きなクルマに乗る醍醐味であり楽しみのひとつと考えるタイプ。よって、大きさはネガティブ要因になりません。

走りはどうか? さすがに6名乗車ドライブを実現できませんでしたが、エンジンは静かでスムース。トルクコンバーター式ATとの相性も抜群で高級感もあります。いわゆるトルコンATとの組み合わせでクルマを作らせたらトヨタは世界一だとワタシは思います。

リアルに購入グレードを考えましょう。ワタシは迷わず4列シートを備えた8人乗りのGを買います。そして、カーゴスペースを大きく使いたいので、4列目の6 :4分割チップアップシートは物置に収納。個人的には3列目シートが独立式ではなく、3名座れるキャプテンシートだとよかったかなと思いました。

現在、納車4ヵ月待ちのグランエースですが、「キャンピングカーのベースにしたいので廉価版を設定してほしい」という業界の声も上がっているとか。遮音材などハイエースと比較すればバッチリ構造のグランエースはプレミアムカーです。商用車に見えてしまうハイエースとの差別化も図れますのでメリットは大きいかと。

注意点をひとつ。イケフォー(イケてる40代)の皆さんは間違ってもグランエースで字光式ナンバープレートを選ばないようにしてください。コレを装着すると静止物に対するパーキングサポートブレーキ(インテリジェントクリアランスソナー)が使用不可になってしまうのです。もったいないでしょ。  

また、グランエースは、衝突被害軽減ブレーキ(プリクラッシュセーフティ)とペダル踏み間違い急発進等抑制装置(パーキングサポートブレーキ)を装備するため、サポカー補助金が使えます。もしお父さんや知人の方が65歳以上なら“10万円”お安く購入できますので教えてあげてくださいね。

ワタシも20代の頃は、自転車やオートバイ、カートを積んでアチコチ遠征しましたが、やはり商用バンでのロングドライブに閉口したものです。アルファードじゃスペースが足りない、あるいは、大きなクルマでゆったり走りたいという方には最適なグランエースです。

背の高いクルマ特有の注意点はありますが、パーソナルカーの資質は十分にあります。USBポートや12Vソケットなど電源もいっぱいありますので、最新の天体望遠鏡でも積んでご家族で出かけてみてはいかがでしょうか。ご家族でクルマの価値を共有できれば、多少値が張っても誰も購入時に反対しないものです(←ココ重要)。

トヨタ自動車

Text:Seiichi Norishige

■「めちゃ曲がる!」トヨタ グランエースに乗ってみた!試乗インプレッション

 


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