秋ちかし チャッカ気分に 着火する
さて、153回めは 「ロロ・ピアーナ」のチャッカブーツタイプのスニーカー"SOFT WALK"です。
茹だるような暑さの夏も過ぎ去り、抜ける風が心地好い、秋の気配を感じられるようになりましたね。
この夏は珍しくサンダルを履く機会は少なかったんですが、その代わりに素足で履けるヘスス・カノヴァスや NIKEのウーブンをヘビロテしまくってました。それで、とにかく暑いから Tシャツ&半パンですし、さすがに3ヶ月近くもそんな格好ばっかしてたら、いい加減飽きます(笑)。
少しでも涼しくなったら 無理矢理にでも秋らしい格好にチェンジしたくて、まずは 足元から取り入れてみるわけです。
秋らしいシューズとして 真っ先に思いつくのがチャッカブーツ。本来だったらクラークスよろしくスエードを選ぶんですが、先日ご紹介したエルメスのチャッカに出逢ってからはスムースレザーにも食指が動き出し、清水ダイブしちゃったのが、今回の一足です。
ロロ・ピアーナのSOFT WALKに スエードのモデルがあるのは知ってたんですが、ある日フラッとお店をのぞいたら、既視感のないスムースレザーがディスプレイされておりまして。
スエードのモデルとはソールも異なり、なんだかスニーカーっぽい。とはいえ、アッパーは見ただけで柔らかいのが分かる上質なエルク・レザーを使ってるから、高級感もある。
カラーも赤みを帯びたダークブラウンで 秋冬の装いにマッチしそう…って思う頃には既に試着を済ませ、魔法のカードとともにレジへと向かっておりました。
ソールの形状は いつものLPグラフィックで、名前を書き込むスペースもありますが、素材が変えられてあり、グリップ力高め。バルカナイズ製法なのかな?
かかとに配されるロゴもタブを貼り付けたようなデザインで、スニーカーっぽい。
ライニングはカーフスキンで、包み込まれるような履き心地が約束されていますし、最近気に入って使ってるパイル地のインソールを入れれば、素足で履いても痛くなったりしない。秋の入り口に履くには 最&高な一足だったわけです。
というわけで 去年の秋からヘビロテして珍しくソールも汚れてる。アッパーのエルク・レザーも馴染んできて いい風合いに育っています。
「やっぱり秋はチャッカだよなぁ〜」なんて ぼんやりと思ってたら、やや大きめな箱が入った手提げ袋を持って歩いてる自分の姿がショーウィンドウに映ってる……。あれ??
この話につきましては また別の機会にでも。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka