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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

これを知っていればポルシェ通!? ポルシェ4ドア4シーターの歴史を紐解く

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

4シーターポルシェの歴史と、その先に目指すもの

うわああぁ~なんかカッコ悪っ! 2009年に誕生した4ドアポルシェ第2弾、パナメーラを初めて見た時のワタシの感想。そして、あれから10年。現在のパナメーラは2016年に第2世代へと進化し10周年を迎えました(TOP画像)。

4ドアポルシェの先陣を務めたのは2002年に投入されたSUVのカイエンです。ポルシェ社内でもサルーンとSUVのどちらを先に発売すべきか? と喧々諤々、議論が交わされたそうですが、結果としてカイエンが大成功。パナメーラ投入の下地を作ったカタチとなりました。

Porsche Taycan
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カイエンは弟分のマカン、パナメーラはBEVであるタイカンのデビューに貢献。さらなるモデルバリエーションの拡大を期待させます。ポルシェの歴史を振り返れば、残るはFRモデルの投入でしょうか。かつて924、928、944、968と4モデルありましたので。

それはさておき、今回はポルシェの4ドア4シーターに至るヒストリックな物語をご紹介しようと思います。

Porsche356 Type 530(1952)
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1952年、フェリー・ポルシェ(ポルシェ博士の息子さん)は、356をベースに大人4人が快適に乗れるちょっと大きな356、プロトタイプの「タイプ530」を製作します。そのきっかけは、家族が増えたことも影響したと伝えられます。356は補助的な後席シートを備えた2+2パッケージ。子供が成長すればちょっと狭いスペースでした。

Porsche Type 754 T7(1959-1962)
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1959年になり、フェリーの息子さんにあたるプッツィー・ポルシェが指揮を執り「タイプ754 T7」を試作。このプロトタイプ車はT8、T9と続くのですが、この過程で911の起源となる「695」が誕生し、稀代の名車である911の歴史が始まります。

ポルシェはラインナップの拡充を狙い、FRモデルの924を1975年に、GT色の強い928を1977年に投入。2+2の911と比較して後席も広く、より快適性を備えた2つのモデルをラインナップします。

Porsche 928S birthday present for Ferry Porsche(19/9/1984)
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1984年、フェリーの誕生日を記念し、928Sをベースモデルに後席をゆとりあるものとしたサルーンのプロトタイプ「928S」を製作。そして1986年、ついに4ドアの「928 H50」を試作します。928をストレッチしたかのような、いかにもプロトタイプらしいデザインですが、歴史的モデルに違いありません。

Porsche 989(1990)
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4ドアポルシェの歴史は進み1990年に「タイプ989」を完成します。このモデルはリアに3.6リッターV8エンジンを搭載。最高出力は300psでした。どことなく、初代水冷911の996に似ていますし、パナメーラにも似ています。

このプロジェクトは、空冷から水冷へシフトする次世代911である996と、ボクスターの生産立ち上げのため、中断されてしまいます。で、前段で触れたように、ポルシェは、カイエン、パナメーラの順でモデルバリエーションを拡大する戦略をとるに至るのです。

パナメーラ10周年記念モデル、タイカンの詳細発表を控える日本ですが、いまの4ドアポルシェはイケてます。ポルシェが作る未来のカーライフに期待しましょう!

Text:Seiichi Norishige

ポルシェ ジャパン
0120-846-911(ポルシェ カスタマーケアセンター)

■9:11 Magazine Episode 13: A Porsche for four
 

 


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