70年目のフォルクスワーゲン
台風15号に続き19号襲来と令和元年の日本の秋は大荒れ。ワタシの住むエリアでもつい最近まで災害派遣の自衛隊車両が走り回っておりました。今回の19号は被害エリアも大きく、フォルツァ世代の皆さまもご苦労があるかと思います。
この台風の影響でF1日本GPも予選・決勝と1Day開催。スタート直後の2コーナーでは跳ね馬のシャルル様とレッドブル・ホンダのマックスが接触。両者がライバル関係であることを運命づけました。
レース後、この接触で5秒、壊れたマシンでの危険走行で10秒、合計15秒のペナルティを受けたシャルル様ですが、壊れかけた左ミラーを右手で支え、左手だけでスプーン、続く130Rとドライブ(その後、ミラーは飛んでいきました)。オンボード映像を見る限り、マシンセッティングはそこそこ決まっていただけに残念な結果となりました(7位)。
さて、今回は10月24日にワールドプレミアが予告されている第8世代VWゴルフの情報からスタートします。VWゴルフはスタンダードの定義を底上げする、ライバル各社がベンチマークとする世界的実用車。その秀逸な出来はもはやプレミアムと呼べるレベルに達しています。

拡大画像表示
で、その前に余談ですが、2019年10月は同社にとって記念すべきタイミングなのです。戦後イギリス軍政府より接収されていたVWですが、同月8日に晴れて返還。経営権を取り戻し新たな歴史が始まった日から70周年となるのです(設立は1937年)。

拡大画像表示
時の政府による国民車構想から誕生した現VWは、ポルシェ博士の設計によりビートルを生産。コレに続くモデルとして1974年に初代VWゴルフが誕生します(いま日本で販売中のモデルは第7世代)。ですから、VWゴルフは同一車名で45年の歴史をもつことになります。

拡大画像表示
スクープ画像は別ですが、現在公開中の情報はイメージスケッチ程度です。よって、確定情報のお届けは少し先のハナシとなりますが、日程を思うと東京モーターショーでのワールドプレミアを期待したかったですね。新型はハード面の出来もさることながら、環境性能のバランスや、コネクティビティもかなりレベルアップしそうな予感です。

拡大画像表示
いまは絵に書いたモチ状態なので、リアルな情報もお届けしたいと思います。日本ではいまだ発売されていない新世代SUVのTロックですが、欧州ではすでにスポーツグレードのRモデルが公開されています。

拡大画像表示
VWのラインナップのなかで、車名の最後に『R』が付くのがスポーツモデル。今回追加となるTロックのRモデルの場合、なんと最高速度は250km/hをマークします。そんなパフォーマンス必要? と思うくらい速い!

拡大画像表示
搭載するパワーユニットは2リッター直列4気筒ターボエンジンで、最高出力221kW(300ps)、最大トルク400Nmを発生。これに7速DSGのトランスミッション、AWDの4モーションを組み合わせます。間もなく2020年を迎えますが、まだまだ化石燃料エンジン搭載車は元気に発売される模様。この「T-Roc R」のエントリー価格は43,995ユーロから。性能を考慮すると、VW各車は良心的でワレワレ庶民の味方です。

拡大画像表示
北米を除けばグローバルで約10%もの販売増を9月に達成したVW。皆さんの感性に刺さるモデルを見つけることができれば、プレミアムな魅力を増しつつあるいまのVWは、2020年の狙い目ブランドかもしれません。

1947年10月オランダに輸出された5台のフォルクスワーゲンが戦後輸出事業の始まり













Text:Seiichi Norishige
フォルクスワーゲン グループ ジャパン
0120-993-199(フォルクスワーゲン カスタマーセンター)
⬛The new T-Roc R: A lifestyle SUV | Volkswagen