手を洗うたびにラグジュアリーな気分に浸れます
初めてモルトンブラウンの商品を買ったのは5年ほど前。もちろん、名前は以前から知っていたのですが、ロンドン出張の際に宿泊したホテルのアメニティがモルトンブラウンで、滞在中とても気持ち良く過ごすことができたんです。
聞けば、世界65カ国以上の高級ホテルでアメニティ事業を展開していて、旅行有力誌『Condé Nast Traveler』では、“ホテルのバスルームにモルトンブラウンを見つけたら、そのホテルの選択は正しかったという証である”と称されるほど。これには本当に納得です。
自分と同じ1973年生まれというのも、何だか不思議な縁を感じるところ。もともとロンドンのメイフェア地区に位置するサウスモルトン・ストリートでヘアサロンとしてスタートしたのですが、その後“お客様が朝目覚めてから夜眠るまでをともに寄り添う”という考えのもと、ボディケアやスキンケア、フレグランスなどの分野にも進出。2012年にはエリザベス女王陛下よりロイヤルワラント(英国王室御用達指定証)を授与されています。
僕が愛用しているハンドウォッシュは1989年に登場したコレクションで、発売当時は初のラグジュアリーなハンドウォッシュとして話題になったそうです。確かに、300mlで3000円以上という価格は決して安くはありませんが、香りは毎日の暮らしを豊かにしてくれるもの。
シャツやアンダーウェアなどの消耗品は、古くなったらすぐに買い替えるものと割り切ってコスパ重視で選びますが、こういう五感に訴えかける商品には投資を惜しまないのが干場流。要は、お金の使い方にメリハリをつけるのがエコラグの根幹をなす考え方なのです。
ちなみにこのハンドウォッシュのコレクションは、常時5種類以上の香りが揃っていて、写真の“ジュニパーベリー&ラップパイン”は2年前のクリスマスシーズンに限定発売されたもの。北欧スウェーデンの雪の覆われた森の世界を香りで表現しています。世界中から採取した植物成分を、熟練の技術、長年の経験に基づき丁寧にブレンディング。しかも、今やものづくり文化が失われつつある英国で、創業以来メイド・イン・イングランドにこだわり続けているのも素晴らしいですよね。
最後に、ちょっと変わった僕の使い方をお伝えすると、バスルームやトイレ、キッチンと、場所によって違った香りのハンドウォッシュを配置。“ジュニパーベリー&ラップパイン”以外では、スパイシーさと甘さが美しく調和した華やかな香りの “ピンクペッパーポッド”、モルトンブラウンのアイコニックブレンドの“ブラックペッパーコーン”を使っています。自宅にいても、手を洗う場所によって気持ちがフレッシュに切り替わるのがいいんですよね。皆さんもぜひ試してみてください!
Photo:Ikuo Kubota(owl)
Text:FORZA STYLE