1月のジュネーブのS.I.H.H.に続き、3月にバーゼルで開催されたBASELWORLDにも行ってきました。FORZA STYLEでBASELWORLDを取材するのは今回が初めて。その様子はS.I.H.H.と同様に、近々にビデオで公開いたします。で、まずは、ダイジェストでのご紹介を。各ブランドの新作のなかから特に選んだモデルをお見せいたします。
このところのカール F. ブヘラの大きな話題が、キアヌ・リーブス主演の映画『ジョン・ウィック』のシリーズで主人公の殺し屋の愛用品にされたこと。つい先頃発表されたシリーズ第3作『ジョン・ウィック:パラベラム』でも引き続き使われるそうで、世界的人気がますます高まりそうです。
さて。そんなカール F. ブヘラは昨年創業130周年を迎え、それを記念して秋にニューヨークでスペシャルイベントを開催。真骨頂のペリフェラル機構をダブルで搭載した革新的トゥールビヨンを発表しました。
ということで、今年のBASELWORLDは、そのトゥールビヨンを初めて一般公開する場となった次第。BASELWORLDはチケットを買えば誰でも入場することができますから。で、そのため新作ではないものの来場者の多くがこのトゥールビヨンに大注目。実際、一見の価値がある好モデルですね、これは。
そしてもちろん、新作も充実。そのひとつが「ヘリテージ バイコンパックス アニュアル」で、これはデザインも機能も素晴らしくって、一目で気に入ってしまった1本。本気で欲しいです。
あ、そうだ。ちなみに、殺し屋のジョン・ウィックの愛用モデルは「マネロ オートデイト」のステンレススティールケース。シンプルな中3針、シルバーダイヤル、黒のアリゲーターストラップというスタンダードなスタイルが魅力で、これもおすすめです。
自動巻き、18KRGケース、ケース径42.5mm、アリゲーターストラップ、30m防水。世界限定88本。1160万円
2018年の10月30日に創業130周年を記念しニューヨークで発表されたスペシャルモデル。
自動巻きのローターをムーブメントの外周に設置するペリフェラルローターはカール F. ブヘラの代名詞ともなっている機構。そのペリフェラル機構をトゥールビヨンのキャリッジの外周部にも使用したのが特徴。そのためトゥールビヨンが宙に浮かんだように見えるのです。
また、アンクルとガンギ車にシリコンを採用しているのも特徴。ケースバックから覗くムーブメント全体を覆うブリッジには創業地であるスイス・ルツェルンの景色が描かれ、世界限定88本のシリアルナンバーが印されています。
自動巻き、SS×18KRGケース、ケース径41mm、カーフストラップ、30m防水。世界限定888本。予価136万円
自動巻き、SSケース、ケース径41mm、ラバーストラップ、30m防水。世界限定888本。予価90万円
1950年代に発表したクロノグラフをモチーフにした新作。「バイコンパックス」=2インダイヤルのクラシカルなデザインが目を惹くチャームポイントです。
そして最大の特徴が、アニュアルカレンダー(年次カレンダー)を搭載すること。12時位置にビッグデイト、4時と5時のあいだに月を表示。それらと2インダイヤルをバランスよく配置したデザインのよさも長所です。
さらにアニュアルカレンダーとクロノグラフの併載でこの価格というハイコストパフォーマンスが素晴らしい魅力。ことにSSモデルは破格値といえる。そこも気に入ったところで、本気で欲しいです。
【問い合わせ】
ブヘラジャパン
☎03-6226-4650
https://www.carl-f-bucherer.com/ja
Text:Yutaka Fukuda