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レジリエンスとは? ストレスに負けない心をつくる方法

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今日からできる、成功する人の思考法!

最近注目されている「レジリエンス」ってご存知ですか? カタカナ言葉はよくわからない……としりごみしてしまう、そんなFORZA世代のみなさんにこそ知ってほしいレジリエンス。今回はレジリエンスの意味から、レジリエンスを持っている人の特徴やトレーニング方法まで、バッチリご紹介します!

目次

■「レジリエンス」とは?


 ①レジリエンスの意味

 ②どんな人に必要?

 ③レジリエンスのメリット

■レジリエンスが高い人の特徴


 ①ポジティブに物事を捉える

 ②広い視野を持ち一喜一憂しない

 ③自分も他人も信頼している

 ④事実をきちんと受け止め振り返る

■レジリエンスを鍛える方法


 ①自分の思考パターンを変える

 ②周囲のサポートを得る

 ③過去を分析して糧にする

 ④心身の健康に気を遣う

■レジリエンスを高めてストレス社会を生き抜こう

「レジリエンス」とは?

まずは、「レジリエンス」とはいったい何なのか? というところから始めましょう。言葉の意味だけでなく、オススメしたい人やメリットについてもお伝えします。

①レジリエンスの意味

レジリエンスは、もともとは物理学で「ストレスを跳ね返す力」という意味で用いられていた用語です。そこから心理学でも同じ意味で使用されるようになりました。日本語で言うとすれば「回復力」「復元力」といったところです。

ストレスがかかると、人は普通落ち込み、暗い気持ちになりますよね。高いレジリエンスを持つ人は、その状態から回復する能力に長けています。何を言われてもへっちゃらな人、ということではなく、自分でストレスに対処し、かつ自身の成長につなげることができる人ということです。

レジリエンスが高い人は適応能力が高く、仕事や人間関係などあらゆるストレスにさらされても、ピンチをチャンスに変える上手な対応ができます。いわゆる「デキる人」なのです。

②どんな人に必要?

レジリエンスは働くFORZA世代、つまり40~50代以上のみなさんに特に必要な力です。というのも、会社では中間管理職やリーダーなどストレスのかかる立場になる年代であり、仕事での責任はどんどん大きくなるため、それに伴って降りかかるさまざまな問題に対処することが求められるからです。

また、真面目で努力家、自分に厳しいタイプの人ほどストレスを溜めこんでしまいます。うまく発散できればよいのですが、そうでなければ病気になってしまうことも……。そうならないためにも、レジリエンスを高める必要があります。

さらに、レジリエンスが高い人は適応能力も優れているため、社内や業界の大きな変革や、顧客ニーズなどの目まぐるしい変化にも遅れることなく対応できます。変わり続ける社会のスピードにきちんとついていけるということです。

③レジリエンスのメリット

レジリエンスを高めることで、さまざまなメリットがあります。ストレスのない仕事なんてきっとこの世にないでしょう。それでも跳ね返す力があれば、ビジネスシーンでのさまざまな課題に適切に対応できます。

まず大きなメリットは、なんと言っても逆境に立ち向かう力です。本来ストレスは人の心身に悪影響を及ぼすものとなりますが、そのストレスとうまく付き合うことでチャレンジ精神や判断力、自己肯定感が強くなります。レジリエンスが高ければ、ストレスを糧に人間として成長できるのです。仕事でのトラブルや大きなミス、重大な決断を下す責任などにもきちんと対応できるようになります。

また、適応能力が高くなり柔軟な思考が身につくため、人間関係もスムーズになります。多様化が叫ばれる今の時代に、年齢や性別、国籍といったものから個人の価値観や特性まで、さまざまな人の個性や考えを受け入れる力はもはや必要不可欠です。さらには、これまで相容れなかった職場の人やすれ違っている家族とも、よりよい関係性を構築することができるでしょう。

レジリエンスが高い人の特徴

レジリエンスが高い人とそうでない人には、どのような違いがあるのでしょうか? ここでは高いレジリエンスを持つ人の特徴をお教えします。自分と照らし合わせてみて当てはまっていれば、ポテンシャルが高いかもしれません!

①ポジティブに物事を捉える

レジリエンスが高い人は、常に物事を前向きに考えられます。例えば何かに失敗したら、「やっぱり無理だったんだ」「もう諦めよう」と思うのではなく、「もう少しここを変えれば、次は成功するかもしれない」と何度でも挑戦するのです。大きな困難に見舞われても、悲観的に考えて前に進めなくなるということはありません。ある程度楽観的に「なるようになる」と考え、鷹揚に構えていられます。

そして、ネガティブな言葉を使わず何事も肯定から入るというのも大きな特徴です。「○○してはいけない」ではなく「こうしたほうがいい」、「これだけしかできなかった」よりも「こんなにできた」と考えます。周囲の人に対しても、あら探しするのではなく長所を見つけて褒めるタイプです。

ストレスを感じたときも必要以上に悲観的にならず、ある程度割り切って考えることができるので、ひとつのことを気に病んで自分をすり減らすことがありません。自分にも周りにも優しくいられるということです。

②広い視野を持ち一喜一憂しない

強いストレスがかかるような局面では、なかなか広い視野を持って柔軟に考えることができませんよね。しかし、レジリエンスが高い人は多角的な思考法が身についているため、視野が狭くなってさまざまな解決策を見落とすということはありません。物事を俯瞰できるので、問題が起きる前からリスクマネジメントもしっかりできています。

そして、ひとつひとつの結果に一喜一憂しないのもレジリエンスが高い人の特徴です。ぬか喜びしては激しく落ち込む、という気持ちのアップダウンを繰り返すと、精神的な疲労が蓄積されやすくなります。しかし、自分の感情の喜怒哀楽をコントロールし、落ち着いてゆったり構えていられる人は、状況を適切に見極めて行動することが可能になります。

そのような考え方や自己管理が普段からできている人は、どんな場面においても最善の方法を選び取り実行することができます。仕事においては非常に頼りになる存在のため、周囲から信頼されていて人望が厚く、それでいて気配りもできるので、多くの人から好かれるタイプといえます。

③自分も他人も信頼している

レジリエンスが高い人はこれまでたくさんの問題に向き合い、その都度適切に処理してきたという成功体験から、自分に適度に自信があります。驕ることはせず、しかし自信を持って物事に取り組むというのは、それを成功に導くために大切なことです。

また、周りの人から慕われていて、ピンチのときには協力を仰いだり励ましてもらったりした経験があるので、他人のことを信頼しています。自分だけではどうにもならない困難を、人の助けを借りて乗り越えた過去があり、周りの人のありがたみを強く感じているのです。

そのために周りへの気配りを忘れず、受けた恩はきちんと返します。その結果さらに互いの信頼が深まり、どんどん良好な人間関係を築き上げていけます。

④事実をきちんと受け止め振り返る

どんな結果も言い訳や拡大解釈することなくありのままの事実を受け入れ、次はどうするかを柔軟かつ冷静に提案する力がある、これがレジリエンスの高い人です。目標設定が高すぎて失敗したなら、それにこだわらず発想を転換して目標を新たに設定し直すなど、変化する状況への対応力があります。

そのような対応力がどこから得られるかというと、ひとつひとつの結果の振り返りです。ビジネスにおいて、どのような方法で問題に取り組みどんな結果が出たか、そしてその結果が思わしくなかった場合はどうすればよかったのか、という丁寧な振り返りをすることは、次の成功に直結します。

また、物事を振り返ってしっかり分析していくと、自分のウィークポイントも見えてきます。弱点を克服し、自分の成長につなげることで、次回はよりよい結果を得ることができます。失敗やトラブルなどが起きたときでも、点ではなく線で捉えて客観的に受け止めることで、成功の糧と見なすことができるのです。

レジリエンスを鍛える方法

レジリエンスが高い人の特徴を見て、自分にまったく当てはまらない真逆のタイプだと思った人もいるかもしれません。考え方や性格は生まれつきのもので今さら変えられないし、自分はもともとレジリエンスが低いんだと諦めかけてはいませんか?

しかし、レジリエンスは先天的なものではなく、トレーニングによって高めることができます。いいことずくめのレジリエンス、鍛えないなんて損ですよね! ここではそのトレーニング法を見ていきましょう。

①自分の思考パターンを変える

レジリエンスを高めるトレーニングで非常に大切なのは、ネガティブな考え方を徹底的に変えていくことです。ネガティブな人はたいてい、自分の思い込みによって必要以上に物事を悲観的に捉えてしまいがちです。そのようなネガティブ思考は大きく7つに分類されると言われています。

自分より優れた人と比較して自分はダメだと思う「減点思考」、なんでも凝り固まった考えで決めつける「べき思考」、どうせうまくいかないと諦める「悲観思考」、自分には変えられない環境や決まりごとのせいにする「無力思考」、もし失敗したら自分のせいだと考える「自責思考」、反対にすべて他人に責任転嫁する「他責思考」、自分には関係のないことと割り切ろうとする「無責思考」です。

少しでも自分の考え方に当てはまるところがあれば、意識して少しずつでも改めていくようにしましょう。自分の思考をコントロールし、ポジティブに考えるクセをつけることで、ストレスに適切な対処ができるようになります。

②周囲のサポートを得る

高いレジリエンスと切っても切れないのが、周りの人との良好な人間関係。トレーニングには自分の内側から変えることも必要ですが、それと同じくらい周囲のサポートと、それによって得られる精神の回復や成功体験が重要になります。

ストレスにさらされると、多くの人はネガティブな思考に陥ってしまいます。その際に歪んだ思考を正しいものへと導いてくれ、自分を肯定してくれる存在がいるということが大切です。心を許し信頼できる人と過ごす時間自体も、前を向くためには不可欠なものです。

また、目標にできるようなレジリエンスが高い人が身近にいると、より具体的なイメージを持ってトレーニングできます。その人の思考法を学び、いいと思ったところは真似するようにすると効果的です。

③過去を分析して糧にする

実際にレジリエンスを高めるトレーニングとして取り入れられているのが、自分の人生を折れ線グラフで表してみるという方法。今までの人生の幸せだったことやつらかったことなど、浮き沈みを視覚化するのです。

折れ線グラフの山になっている箇所にはどのように感じたか、谷になっている箇所にはどんな気持ちでどうやって乗り越えたか、といったことを書き込んでいくと、今まで自分が乗り越えてきたさまざまな試練とそこから得た多くの知識や経験を、目で見て振り返ることができます。

その実感によって自信がつき、物事をポジティブに考えることができるようになるのに加えて、「この苦しかった時期に比べれば今はたいしたことないな」というように、今の状況を楽観的に捉えられて気持ちが軽くなります。

④心身の健康に気を遣う

ストレスから体調を崩したり、反対に疲労が蓄積されると気持ちまで沈んだり、身体と心は密接に関係しています。心身ともに健康でいることがレジリエンスには必要なので、健康な状態を保つことはトレーニングの一環でもあります。

定期的に運動することは、健康にいいとわかっていても意外と難しいですよね。しかし、それをきちんと継続できると達成感を得られるので、身体だけでなく心にもいい影響が与えられます。また、睡眠時間を十分に確保してしっかり休息をとることも大切です。働きすぎて身体を壊しては元も子もありません。仕事への向き合い方も今一度考えてみてください。

バランスのとれた食事も言わずもがな大切ですが、中でも脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖はレジリエンス・トレーニングには欠かせません。ブドウ糖が不足すると集中力が低下するだけでなく、レジリエンスで重要となる感情のコントロールがうまくできなくなります。1日3食に加えて少量の間食を取り入れることで、体内のブドウ糖を一定量に保つことができます。

まとめ

レジリエンスを高めることで、ストレス社会と言われる現代の日本でもきちんと物事に向き合い、仕事も人間関係もうまくいくようになります。これを読んだ今日から、あなたもぜひトレーニングしてみてくださいね!

Photo:Getty Images
Text:N.M



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