学歴コンプを克服すれば、もう怖くない!
あなたは、自分の学歴をどう思っていますか? もし自分自身の学歴を恥ずかしく感じたり自信がなかったりするなら、それは学歴コンプレックスかもしれません。
学歴コンプレックスは一生つきまとう、と思って諦めている人も多いでしょう。しかし、自分次第で学歴コンプレックスを克服し、これ以上つらい思いをしなくてもよくなる可能性があるとしたら……直してみたいと思いませんか?
ここでは、そもそも学歴コンプレックスとはいったいどんなものなのか、学歴コンプレックスを抱える人の特徴、そしてその克服方法をお教えします。たかが学歴、されど学歴。コンプレックスから解放された、新しい自分に生まれ変わりましょう!
目次
■学歴コンプレックスとは?
①ネットでは学歴コンプと呼ばれる
②低学歴「Fラン大卒」の学歴コンプレックス
③一流大卒の高学歴でも学歴コンプが
④高卒や中卒の学歴コンプレックス
⑤浪人や留年で1年遅れたコンプレックス
⑥年収によって差が生まれる
■学歴コンプレックスがある人の特徴
①人と比べる癖がある
②男性が女性の学歴を知りたがる
③学歴で自虐ネタを言う
④失敗すると学歴のせいにする
⑤高学歴の人をやたらディスる
⑥プライドが高い
⑦真面目で深く考えすぎる
⑧学歴や給料の話を避けようとする
■学歴コンプレックスの克服方法
①自分の学歴コンプレックスを認める
②学歴のメリットとデメリットを考えてみる
③自分も学歴で人を判断しない
④趣味や特技を極めたり資格を取ったりする
⑤稼ぎ方を変えてみる
⑥リベンジして学歴を手に入れる
■大切なのは学歴じゃない
学歴コンプレックスとは?
そもそも、学歴コンプレックスとはどういったものなのでしょうか?
①ネットでは学歴コンプと呼ばれる
この記事を読んでいるということは、みなさんは今インターネットを使っているということでしょう。インターネット上ではよく「学歴コンプ」と略されています。その名のとおり、自分の学歴に対して不満や劣等感を持っている状態のことを指す言葉です。多くは自分の学歴が人と比べて低いことを過剰に気にして、卑屈になったり高学歴の人をひがんだりしてしまいます。
今の日本の社会ではやはり学歴を重視する場面も多くあり、学歴だけでその人自身の価値まで判断されるために、どんどんコンプレックスが膨れ上がってしまうのです。
②低学歴「Fラン大卒」の学歴コンプレックス
模試で偏差値が出せないほど低く、合格可能性をA~Eのランクで判定できない大学のことを指すネット用語として、「Fラン」という言葉が生まれました。またそこから、偏差値が低めの大学のことをまとめて「Fラン」と呼ぶようになりました。
大学を出ているとはいえ、「名前さえ書ければ入れる」などと揶揄されたり、大学名を言っても知名度が低すぎて毎回微妙な反応をされたりして、学歴コンプレックスが育っていきます。
高学歴と呼ばれる人たちは、コツコツ努力して難しい入試を突破してその肩書きを手に入れているわけですから、その努力をせずに入れる大学に進んだという部分でも、自分より学歴が上の人に対して引け目を感じてしまうのです。
③一流大卒の高学歴でも学歴コンプが
学歴コンプレックスは高学歴の人には無縁だと思いがちですが、世間では高学歴と呼ばれていても、人によっては学歴コンプレックスを抱えていることもあります。
たとえばハーバード大に行きたかった東大卒の人、東大を目指していたのに落ちて滑り止めの早稲田や慶應に入った人などにとって、一般的には一流大学を出たエリートと言われていても、自分の理想とする学歴が手に入らなかったことは人生の汚点ともいえるものなのです。
遊びや恋愛を我慢してまで目指していた大学に行けなかったとなると、その挫折感は簡単に拭うことのできない心の傷となるでしょう。また、小中高と学年トップクラスの成績を取り続けてきたような人にとっては、自分より上の存在がいることがショックでたまらないこともあるようです。
④高卒や中卒の学歴コンプレックス
学歴コンプレックスは、そもそも大学を出ていない人にもあります。高卒で就職した人は、大学を出てから新卒で入社した人よりも4年早く社会人として働き始めます。4年も先輩であれば、当然仕事は同等どころかそれ以上にできるでしょう。それなのに、高卒と大卒の給料や待遇には歴然とした差が……。仕事の能力より学歴が重んじられていることがつらく感じられるのです。
また、義務教育である中学を卒業してからさまざまな事情で高校には進学しなかった中卒の人は、人に中卒だと言うだけで引かれたり怪訝な顔をされたり、はたまた同じ仕事をしていても自分だけ評価されなかったり、学歴なんて関係ない場面であるにもかかわらず「中卒」に対する偏見に邪魔をされてしまうことが、学歴コンプレックスの原因になります。
⑤浪人や留年で1年遅れたコンプレックス
厳密に言えば「学歴」ではないかもしれませんが、志望大学に落ちて浪人したり、大学には入ったものの単位が取れず留年したりして、同期より1年以上ライフステージが遅れていることに対して引け目を感じている人も少なからずいます。
ふとしたことで同期の人たちより年上だとわかると、浪人や留年したことがバレて気まずい思いをしてしまうことになるため、親密な関係の人以外には年齢を隠して接しているという人も。
⑥年収によって差が生まれる
学歴コンプレックスを感じたことがある人の割合が最も高いのは、年収300万円以下、300~500万円、500~700万円、700万円以上の4つのグループのうちどれでしょうか?
最も年収の低い人ではないかと思いきや、実はある調査では、年収300万円以下のグループが最も学歴コンプレックスを感じた経験のある人が少ないとわかったのです。フリーターや主婦などは日常生活で学歴にこだわる必要がありませんし、技術や実力で勝負する職人などには学歴は不要だからでしょうか。
それからやはり年収700万円以上の人が続き、最も学歴コンプレックスを感じた人が多いのは意外にも年収500~700万円の層でした。上場企業の平均年収くらいと言われるこの層はダントツで学歴コンプレックスを経験した割合が高く、就職や出世争いに学歴がついてまわるからこその結果といえるでしょう。
学歴コンプレックスがある人の特徴
学歴コンプレックスを抱いている人には、どのような特徴があるのでしょうか?
①人と比べる癖がある
学歴コンプレックスがある人は、何かにつけて無意識に他人と自分を比べてしまいがちです。それが学歴にも及んで、相手が自分より高学歴だと卑屈になり、低学歴だと心の中で見下して優越感を抱くのです。
他人の優れたところばかりが目につき、それに比べて自分は……とネガティブに考えて劣等感を持ってしまい、学歴でもそれ以外でもコンプレックスを抱えている人が多いようです。
②男性が女性の学歴を知りたがる
学歴コンプレックスを持つ男性は、多くの場合自分より高学歴な女性を好ましく思いません。付き合ったり結婚したりするならなおさらで、そのため女性の学歴を必要以上に気にするのです。それには男性が常に女性より上位に立ちたい、マウントを取りたいという心理が働いていると考えられます。
高学歴な女性にとっては、自分と同じかそれより上の学歴の男性となると条件が絞られてしまうために恋人選びが大変そうですが、女性側にも自分の方が学歴が上だと気が引ける「逆学歴コンプレックス」ともいえる複雑な心理があるようです。
③学歴で自虐ネタを言う
「〇〇大なの? すごいね~自分は低学歴だから!」「自分なんか東大落ちですし」と自虐的にネタにして話す人は、そうすることで「そんなの関係ないくらい仕事できるじゃん」と返してもらって自分のプライドを守ろうとしているかもしれません。
そうではなくても、そうやって笑い話のように扱うことで傷つかないための予防線を張り、学歴をあまり気にしていないふりをして、同情されたり見下されたりしないように自己防衛しているのです。
④失敗すると学歴のせいにする
学歴コンプレックスを持つ人は、仕事でうまくいかず昇進を逃した、好きな人に振られたなど、何かに失敗した時にすべて自分の学歴のせいにして、本当の原因である自分自身の問題から目を背けてしまいます。
もちろん学歴が原因というケースもないとは言い切れませんが、たいていは自分に原因があるはずです。そのつらい事実を見ないふりでやり過ごすために、学歴に責任転嫁して自分を守っているのです。
⑤高学歴の人をやたらディスる
高学歴の人を妬む気持ちや、自分がコンプレックスを感じないように学歴の価値をわざと下げようとする心理から、学歴コンプレックスがある人は高学歴の人を見下すような発言ばかりします。
「ガリ勉でつまらない」「学歴を鼻にかけていて性格が悪い」「〇〇大なのにこんなこともできないなんて」など、高学歴というひとつの価値をけなすことによって、低学歴の自分を肯定しようとしているのです。
⑥プライドが高い
プライドが高く、人に見下されるのが許せないという人ほど、学歴コンプレックスを感じやすいタイプといえます。周りから見ればそこそこの大学を出ていても、もっと上の大学でないと自分のプライドが許さないという人や、自分より高学歴の相手にナメられたくないと思っている人もいます。
プライドが高い人は、繊細で傷つきやすかったり、自分に自信がなかったりする場合も多く、学歴ひとつで自尊心をへし折られて立ち直れなくなってしまう……なんてことも。
⑦真面目で深く考えすぎる
真面目な性格の人は、自分の学歴について深く考えすぎてしまい、周りはなんとも思っていないのに「こんな学歴ではダメだ」と自己嫌悪に陥ったり、自分の将来に不安を感じたりして、コンプレックスを持ってしまいます。
真面目ゆえに受験勉強もコツコツしてきた人だからこそ、学歴にウエイトを置きすぎて、自分の学歴を過剰に気にかけてしまうようになるのかもしれません。
⑧学歴や給料の話を避けようとする
誰でも自分のコンプレックスには触れられたくないもの。そのため学歴コンプレックスのある人は、学歴の話題になると黙り込んだり話を逸らしたり離席したり、とにかく学歴を聞かれないよう避け続けるのです。
また、中高の同窓会で給料の話になった時に高学歴の人の方が高収入だったり、同じ仕事なのに高卒より大卒の給料の方がよかったりと、給料の話は学歴コンプレックスに深く関わることが多いので、なかなか自分の給料については話したがりません。