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FASHION こじラグ

この秋 活躍必至! 肌触り抜群なシルカシ混のショールカラーカーディガンとは

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自分が本当にイイと思う、一流品を買い集めていたら、無類の服好きが集まっているはずの編集部内でも「買い方がおかしい」「こじらせてる」と。自分じゃ、至極普通だと思っていたのに…。ホントにこじらせているのか確認すべく、自分が買ってきた愛しい服達を紹介していく企画「こじラグ(※こじらせラグジュアリー)」を始動させます。これがお買い物の参考になるかはわかりませんが…、世の買い物ジャンキーたちを安堵させられたら本望なのです(笑)。

イメージは、バットマンの執事アルフレッドです!

さて、110回めは「タイ・ユア・タイ(TIE YOUR TIE)」のカーディガンです。10月1日は衣替えでしたが 全然ピンと来ず…。お彼岸を過ぎても いまいち涼しくなってこないので、まだ気軽な半袖ライフを過ごしていたんですが、いよいよ今週末辺りから寒くなるとの報を受け、クローゼットから引っ張り出してみました。

このカーディガン、素材はコットンをベースにカシミアとシルクが混紡されているんですが、とにかく柔らかくて肌触りも良く、袖を通すと確実に気絶

ネームは「タイ・ユア・タイ」なんですが、「セッテフィーリ カシミア(Settefili Cashmere)」がOEMを担っています。その「セッテフィーリ カシミア」は、ブランドのスタートは2009年と最近で 小さな工房なんですが、現在のオーナーであるミケーレ・パリエーロ氏が私財を投じて1953年に創業したベネッティ社を買い取り、メーカーを再建。1960年代に製造されたスイス製の希少なヴィンテージの編み機を使い、熟練の職人たちにより産み出されているブランドで、大手のニットメーカーだと量産しないとコストが見合わないようなアイテムでも、しっかり手間をかけて1枚単位で編むことができるんだそうです。

もう、この話聞いただけで清水ダイブ確定でしょ! 貴重な技術と職人たちの仕事が失われてしまうことを案じて私財を投じて軌道に乗せ、クオリティの高さが認められ、あの「タイ・ユア・タイ」のOEMを担うまでに成長するんですから。たまらんち。

他にも展開アイテムがあったんですが、惹かれたのはケーブル編みが施されたローゲージのショールカラーカーディガン。ザックリと編まれていてリラックス感はあるんですが、編み込みはしっかりしていますし、継ぎ目の処理もとにかくキレイ! ボタンだって本水牛で高級感があり、さすがは「タイ・ユア・タイ」ネームで世に送り出されているだけはありますね。

着るイメージとしては『バットマン』に登場する、ブルース・ウェインの執事アルフレッド・ペニーワース(Alfred Pennyworth)。クリストファー・ノーランが監督を務めた『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』3作にて演じたマイケル・ケインが、ジャケットを脱いだ際、タイドアップしたシャツの上に羽織っていた、あの雰囲気です。伝わるかなぁ〜…。

©️gettyimages

ケーブル編みのショールカラーカーディガンって言うと、暖炉にあたりながら、ロッキンチェアでウトウトしてるお爺ちゃんの印象が強いんですが、そこはシャンとして、あえてキリッとしたスタイルに合わせる。だから、淡いグレーを選んでみました。伝わんないだろうなぁ〜……。

黒とかネイビーでも良かったんですが、コットンベースで淡いグレーなら、秋だけじゃなくて、リゾートや夏の避暑地で着てても暑苦しくは見えないだろうなんて淡い期待もありましたし。

とかなんとか ツラツラと書いてきましたが、タグが付いたままなのはご愛嬌。タイドアップしてジャケットを脱ぐ機会も、涼しさを感じるリゾートや夏の避暑地を訪れる機会なんてのも皆無で、活躍させてあげられていないのが現状……。いかんいかん。

もうこの際、Tシャツ上にサラッと羽織るくらいのところから始めたいと思います。

Photo:Naoto Otsubo
Text:Ryutaro Yanaka



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