ただ2足の合計金額を考えると アタマが痛くなります(笑)
さて、96回目は「エルメス(HERMÈS)」のスニーカー「マイルス(Miles)」。あれ? なんかドコかで見たことあるぞ…。そうです。61回目でご紹介したスニーカーの素材ち買いってヤツです。
柔らかいゴート[ヤギ]とヴォー・バレニア[雄仔牛]を切り替えて、絶妙なカラーリングで仕上げた「ネット」の方は、その球数の少なさとシーズンモデルで既に店頭から姿を消しているので、なかなか履きおろすことができず、未だ新品のまま。
しかし、こちらの「マイルス」はシーズンが変わっても継続。もし履き潰したとしても買い足しができるから安心ということで、13万円オーバーっていう価格は見ないことにして清水ダイブ。いやいや……、潰したとしても さすがに買い足せないでしょう。3足も買ったら、マジで中古の軽自動車くらい買えるから。
いくら"良い靴は素敵な場所へと連れて行ってくれる"って言われてても、クルマの方が現実的ですよね(笑)。
とは言え、欲しくなってしまったんだから やめられない 止まらない。「ターボ」だって いまだに愛用し続けてるし いまや廃盤で欲しくても買えないんだからって 自分に言い聞かせつつ。気がついたらオレンジの袋を携え、ホクホク顔で帰宅していたのは ここだけの秘密です。
アッパーはトワル・テクニックと呼ばれるウェットスーツのような素材で新鮮。さらに、カカトを白いカーフに切り替えたパンダカラーのコンビネーションに、ヒールスタビライザーに使ったシェーヴル・ヴェロアの上品なブラウンが効いてて、カッコいい!
どんな服とも相性が良く、主張もし過ぎないので、とにかくよく履いていまして、見ての通り結構汚れてきました。
ちなみに、今までエルメスの白いレザーにはトライしたことがなく、しかもそれがシューズとなると どんな汚れ方をして経年変化をしていくのかすごく興味があったのも、購入の後押しになりました。
エルメスのシューズって、モデルごとにサイズ感がマチマチ。これは大きめな作りなため、店頭でさまざまなサイズをご用意していただき、何度も何度も試し履きしただけでも申し訳なかったんですが…。さらに得意のニューバランスのインソールを持参して、入れては出しを繰り返してしまい、スタッフさん、ごめんなさい。
でも、ほぼどんなスニーカーにもニューバランスのインソールを入れて履くのはお約束なので、許してね。てへ。そうそう、インソール入れるだけでも かなり履き心地が良くなるんで、良かったら皆さんも試してみてください。2,000円以下で買えちゃいますから。
ただ、試着する際に持参して入れたり出したりしてると、店員さんに不審な目で見られるので、それをガマンできればでは ありますが……。
Photo:Naoto Otsubo
Text:Ryutaro Yanaka