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FOOD 昭和なアニキのアニ散歩

ニューバランス993を履いて「だるま料理店」の天丼を喰らう

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大正ロマン漂う老舗にて我が思い出の気絶丼

ニューバランスは歩けば歩くほど足が気持ち良くなってくる魔法のスニーカー。アップデートされた新モデルが気になって仕方ないが、旧モデルにもずっと恋している。男は誰も欲張りで、どっちも好きってこと。わかる人にはわかる縄文土器と弥生土器みたいなものだろう。

この993は2012年に生産が終了しても未だにファンの多い名作だ。いつか加水分解してお別れの日が来るまで大切に履き続けたい。

履きなれた993で思い出の天丼を求め、小田原の老舗「だるま料理店」へ。カツ丼でも親子丼でもなく天丼がどうしても食べたい。しかも今はここの天丼が強烈に食べたいのだ。圧倒的な店構えに、120年の歴史を感じさせる。

これこれ。ガキの頃、親父がドライブに連れて行ってくれた時に食べさせてくれた天丼。あの時の衝撃は今でも忘れない。

明治26年創業の老舗で元綱元ということもあり、小田原漁港で仕入れた鮮魚が味わえるのだ。大正3年に再建されたお店は素晴らしい装飾で、国登録有形文化財に指定されている。昭和遺産どころではなく、正に大正ロマンだ。和と洋が絶妙にミックスされ、懐かしさの中にモダンさもある。

天丼の前にもうひとつの名物でもある、地あじ寿司を注文。地方に着たらそこの地魚を食べるのがマイ・スタイル。小田原と言えば相模湾のあじだ。

1日に20食くらいしかない絶品を目の前に口の中があじになってくる。ちなみに俺は寿司を食べるときは箸を使わない。

強烈に美味い!小田原アジ気絶……スシ食いねェ昇天!鮮度がヤバすぎプリプリ食感だ。夏が旬なので脂が乗りまくっている。

お前にどうしても会いたかった。ガキの頃に食べた衝撃を思い出す。相変わらず綺麗だな。チラッと見えるエビがセクシーだ。フタをしたままもう少し蒸し焦らしてみるか。いやもう我慢できない。俺の負けだ。大人になって今フタを取る瞬間がたまらない。

ドーン!グランデなエビに白身魚、いか、なす、ししとうが添えられたクラシックでエロサバな姿にシビれちまう。フタとタレで、衣がちょい柔らかくなっているお前の優しいところに惚れた。ずっと好きだったんだぜ!

強烈に美味すぎる!エビ天気絶……米タレ昇天! でかすぎる新鮮なエビをしっとり衣が包みこむ。米の炊き加減もいい感じ。さらに天丼でしか味わえない米とタレが混ざったところが強烈にヤバウマ。しっかりと濃い味なのに、しつこくない甘辛の絶妙なバランスのタレは流石に老舗だけある。

気絶天丼を食べながら、俺はふと思った。グッとくる感覚とは全て経験の積み重ねだと。ガキの頃に両親が食べさせてくれたものや、見せてくれたものがいかに大切だったか。本物を教えてくれ、経験させてくれた父親に感謝。

そうだ、今度は親父を連れてこよう。そう言えば片野家は元々小田原だと聞いたことがある。お揃いのニューバランスを履いてルーツを探す親子散歩でもしてみるかな。

ニューバランスの993。小さいNマークに全体がグレーのワントーンを確立した名モデル。踵を包み込む全体のフィット感は、オールドモデルからさらに進化している。もう5年近く履いているので、もうそろそろお別れかと思うと復刻を期待してしまう。

Photo & Text:Eiji Katano

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今回のアニキおすすめの店


「だるま料理店」
神奈川県小田原市本町2-1-30
Tel. 050-5590-0692
https://tabelog.com/kanagawa/A1409/A140901/14002352/
営業時間 11:00~20:00
定休日 無休


片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない48歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島とイタリア。プロレスに行くと、なぜかマスクをかぶって観戦したくなってしまう。



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