軍モノにレッド・ウィングで立飲みDEEP赤羽
足に馴染んできたレッド・ウィングには、軍モノのシャツジャケットを合わせる。昼間はまるで真夏なのに、夕方はまだ肌寒い。そんな女心みたいなツンデレの季節は、こいつが俺を優しく包んでくれる。
気が付くと赤羽に向かっていた昼下がり。

今日は自由の女神へいつもの挨拶はしない。彼女とは少し距離を置こうと思っている。顔を見たいが我慢するのだ。季節が君だけを変えてしまったら、それでもかまわない。
いつもは行きつけの「まるます家」と「丸健水産」のある一番街方面へ向かうが、反対のピンクなディープエリアへ。昭和なキャバレー遺産を超えると「酒・立飲み 喜多屋」が見えてくる。

ここ赤羽では、もうお馴染みのこの貼紙。

まだ昼間なのにこの盛り上がりこそ赤羽スタイル。近くに有名な立ち飲み屋があるが、ここのクラシックで渋い王道感が俺を引き寄せる。システムは各自の伝票を注文の度にこのカウンターに持っていき、最後にまとめて清算すればいい。

瓶ビールで入り口近くのカウンターにアニ立ち。俺は常連ではないので奥にはいかない。控えめに入り口近くで気が向けば隣の客と世間話をするだけだ。

真っ昼間の日差しを感じながら、至福の一杯。クゥーーーッ!と美味すぎる瓶ルービー。ふと見ると前の客のグラスと皿がそのままだったので、そんな時は片づけてしまえ。センベロな立ち飲み屋では自分ができることはするべし。

なんと酒はハイボールが190円からでカクヤスではなくゲキヤスすぎる!つまみは100円代からと、これぞリアルなセンベロ立飲みだ。

190円から?後から手書きの「から」がグッとくる。

焼き鳥はオール1本120円。カワをタレでいただく。いやあ~この普通の感じが実に美味い!

ボンジリは塩で、これまた立飲みとしては十分なレベル。

190円からのアジフライ!立ち飲みとはいえサクサク感のある揚げたてが嬉しイイネ。

強烈に美味すぎる!赤羽ウマ気絶……立飲み昇天!アジフライってなんで普通なのにこんなに美味いのだろう。いい意味で普通なところが絶妙だ。逆に言うと普通が一番難しいもの。気絶しても足元がレッド・ウィングなので安定している。
財布とスマホはジャケットの大きなポケットに入っちゃうので安心してAG⚡泥酔できるが、ベロベロに飲まず30分で店を出るのがアニキの美学。
赤羽には朝から飲める有名店があり、SNSの影響からここ数年は観光酒場化しているのも事実だ。俺だって赤羽ローカルではないので、地元民にとっては観光客みたいなもの。
そんな赤羽で変に力むことなく、ゆるい感じでひとり立飲みできる酒場もマイ・スタンダードだ。

ジャングルファティーグジャケットと呼ばれるシャツジャケット。軍モノの中でも、Tシャツの上に羽織れる着やすさから、ここ数年多くのブランドからモディファイされリリースされている。これはアメリカ軍がベトナム戦争の時に使用していた古着で、比較的リーズナブルに入手することができるオリジナルだ。
Photo & Text:Eiji Katano
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今回のアニキおすすめの店

「酒・立飲み 喜多屋」
東京都北区赤羽1-8-1
Tel. 03-3901-4747
https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132305/13055579/
営業時間 月~金 9:00~23:00
土 7:00~23:00
日 7:00~22:00
定休日 無休

プロフィール
片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない48歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島とイタリア。プロレスに行くと、なぜかマスクをかぶって観戦したくなってしまう。