マナーはしっかり守りつつ、知的セクシーに着こなすのがFORZA流
2人が一生涯の愛を誓い合う結婚式。そんな大切な祝いの場にお呼ばれされたら、まず悩むのが服装ではないでしょうか。とくに大人ならば、結婚式の規模や客層、また季節や時間帯、会場によってもその場にふさわしいマナーある着こなしが求められます。主役の新郎新婦を引きたてつつも、知的かつセクシーに見える大人の男性のウェディングスタイルとは? 結婚式にふさわしい基本の服装から、後半からは応用編としてシーン別ウェディングの着こなしをご紹介。
目次
~基礎編~
1.基本のスーツコーデ:迷ったらとりあえずコレ!
1-1 シャツ
1-2 ネクタイ
1-3 チーフ
2.靴の選び方:足元まで抜かりなく!
2-1 ベーシックVr.
2-2 カジュアルVr.
2-3 フォーマルVr.
3.ベルト・バッグの選び方:統一感がキモ
~応用編~
4.レストランでの披露宴で:ジャケットの選び方
5.リゾートウェディングで:カジュアルな着こなし
6.夜の高級ホテルで:タキシードの着こなし
~基礎編~
まずはあらゆる結婚式の形式に対応できる最もベーシックな着こなしから。まずはコレをマスターすればOK。来賓としての服装マナーをきっちり守りつつエレガントに見せるコーデ、これがFORZA流です。
1.基本のスーツコーデ:迷ったらとりあえずコレ!

華やかな式典の場、ただの真っ黒なフォーマルスーツでは少々地味すぎるし、かといって新郎新婦が主役の場で悪目立ちするわけにはいきません。かように結婚式のスーツはバランスをとるのが大変難しい。
そんな悩みを一挙に解決するのが、ネイビースーツを使った基本のコーデ。特に黒に近いミッドナイトネイビーブルーを選べばフォーマルでありつつ、ラグジュアリーに見えてオススメ。スーツに迷ったら、とにかくコレです! この基本のスーツに以下のアイテムを合わせていきましょう。
1-1 シャツ
まずは基本のシャツ。式典のシャツは白を選ぶのが基本のマナー。シンプルだからこそ差が際立つので手抜かりはできません。素材は目の細かいブロード織りの光沢あるものを選ぶと、スーツから見えるVゾーンが明るい印象に。セミワイドスプレッドの襟型を選べば、二次会などでネクタイを外して襟元のボタンを外したときもキレイに見えます。
1-2 ネクタイ
式典というとついつい白を選びがちなネクタイですが、ここはあえて白ではなくスーツと同じネイビーでそろえてみると、落ち着いた雰囲気になります。野暮ったくならないように、ネクタイ幅が細め(7cm程度)のものを選ぶといいでしょう。二次会ではネクタイを外し、チーフ替わりにラフに胸ポケットに挿すテクニックもありますので、選ぶなら付けていても外しても様になるものを。
1-3 チーフ

白麻チーフ/ムンガイ
さらに正装なら忘れてはならないのがチーフ。ネイビーのスーツには白がピッタリ。素材はシルクが一般的ですが、軽やかな印象を出したいなら麻でも素敵です。きちんと4つに折って角を出すやり方はもちろん、おらずにふわっと華やかに差し込むテクニックも。

柄チーフ/エルメス
以上の基本のコーデを押さえたら、二次会で装いをチェンジすることも簡単。ネクタイを外し、第二ボタンまで外すだけでもリラックスした雰囲気になりますし、ポケットチーフも白のベーシックなものから華やかな色合いのシルクにチェンジすると、雰囲気がガラリと変わります。お気に入りのチーフを見つけて試してみてはいかがでしょうか?
2.靴の選び方:足元まで抜かりなく!
基本のスーツが着こなせていたとしても、ヨレヨレの足元ではすべてが台無しに。もちろん普段ビジネスシーンで履くフォーマルな革靴を選ぶのも間違いではありませんが……フォーマルな場に慣れた大人の男性であれば、式典のTPPO(Time・Place・People・Occasion)に合わせて靴を選ぶといいでしょう。
2-1 ベーシックVr.

ストレートチップ/エドワードグリーン
最もベーシックなものとして持っておくべきなのがストレートチップ。これがあれば昼間のウェディングで困ることはありません。ビジネスシーンでも普段から履ける靴なので、普段からきれいに手入れして履いていれば、結婚式前になって急に用立てする必要もないので汎用性はばっちり。靴に迷っているなら、まずはコレを手に入れておけば間違いなしです。
2-2 カジュアルVr.

ダブルモンクストラップシューズ/エンツォ・ボナフェ
昼間のレストランなど、カジュアルな場面ならばスエードのダブルモンクストラップがオススメ。スーツスタイルもほどよくカジュアルダウンできます。ウェディングの場であれば、色はフォーマルなカラーである黒が最適。
2-3 フォーマルVr.

エナメルシューズ/グッチ
格調高いホテルで、夜のフォーマルなパーティの場合。ドレスコードとしてタキシードを着るようなシーンなら、靴もそれに合った華やかなものを。エナメルの光沢がある靴を選べば、室内の光にちょうどよく映えます。昼間のシーンで履くと主張しすぎになってしまうのでご注意を!
3.ベルト・バッグの選び方:統一感がキモ

靴のチョイスが済んだら、次はベルト。ベルト選びで失敗しないコツは、靴とテイストを合わせること。例えば、マットな靴ならベルトも光沢の少ないマットなものを。光沢のある靴なら、光沢のあるベルト、というように素材感で統一させるといいでしょう。一番ベーシックなのが、上記の画像のようなシルバーのバックルで、幅が3〜3.5cm程度のもの。上品に見え、どんなパンツにも合わせられます。

クラッチバッグ/エクスプローラー
そして、意外と難しいのがバッグ選びではないでしょうか。一番使えるのは黒のビジネスクラッチ。幹事を担当したりする場合などで、お祝い以外のものを持参する場合に最適です。

クロコダイルのポーチ/ペッレ モルビダ
ワンランク上の上質な小物使いをマスターしたいなら、オススメなのがクロコダイル革。派手なだけに一歩間違えると嫌味で下品なオヤジになってしまうクロコダイル革、失敗しないためには一点豪華主義で使うのが基本です。ベルトで使うならベルトだけ、サイドバッグで取り入れるなら他の小物はシンプルに、というようにあくまで使う分量を少なめに。シンプルなコーデに1点取り入れるだけでラグジュアリーな装いになります。
~応用編~
カジュアルな披露宴から、フォーマルなパーティまで、40代ともなると招待される式典の形式も様々。基本の着こなしを押さえたら、次は応用編としてシチュエーションごとのコーデをご紹介いたします。
4.レストランでの披露宴で:ジャケットの選び方
最近増えているのが、披露宴だけのカジュアルなレストランウェディング。ファッションもカジュアルなジャケットスタイルで臨みましょう。オーソドックスなネイビージャケットは基本中の基本。普段のビジネスで着るジャケットでもOKですが、動いたときに華やかに見える上質なカシミヤ素材や3ベンツを選ぶとよりグッド。チーフも白はもちろん、赤や模様入りのもので大人の遊び心を効かせてもいいですね。

ジャケット/ビームスF、クラシックな女性が描かれたポケットチーフ/エルメス
季節が秋ごろならツイードジャケットがオススメ。ツイードといってもブラウンベースで厚めのウールではなく、一見無地に見えるような織り目で、ビキューナやカシミヤといった上質な素材を使ったものを使うと上品です。秋冬シーズンで、時間帯が夜であれば、あえて明るく華やかな雰囲気になる淡いベージュのジャケットを。そこに白いシャツ、グレーのパンツといったアイテムを合わせれば全体がまとまって見えます。

オーダーのカシミヤジャケット、ペイズリー柄のポケットチーフ/ともにビームス
夏のリゾートでの挙式であれば、思い切ってロイヤルブルーのカシミアジャケットを選ぶのが正解。白のパンツとシャツに合わせることで、背景の海や空にピッタリなじむんです。ロイヤルブルーというと派手な印象がありますが、リゾートや船旅といった開放的なシーンではフォーマルにもエレガントカジュアルにも着こなせるので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?
5.リゾートウェディングで:カジュアルな着こなし
開放的な空間で行われるリゾートウェディング。開放的だからといってカジュアルになりすぎるのは禁物。大人の男性であればジャケットスタイルできちんとまとめることが大切です。空や海を連想させるブルーのジャケットなら景色に映えて綺麗に見えます。オススメは上品なリネン素材のライトブルージャケット。正統派であり、清潔かつ若々しい印象を与えられます。前述のレストランウェディングの記事でも紹介したロイヤルブルーのジャケットもオススメ。シルクとカシミヤが配合されたヘリンボーン織りの素材を選べば、屋外の光に照らされたときに上品な輝きを放つので、リゾートにピッタリです。

腕時計/オーデマ・ピゲ
見落としがちなのが腕時計。リゾートカジュアルな格好に合わせるなら、ラグジュアリーでスポーティな印象のあるステンレススティールの時計が一番合います。普段使いにもなりますので一本持っておけば困らないでしょう。

靴/クロケット&ジョーンズ
さらに重要なのが、合わせる小物類。フォーマルな式場で活躍する黒の靴やベルトも、リゾートの場では重くなりすぎてしまいます。そこでおすすめなのが明るいブラウン。靴はカジュアル感のあるスリップオンをノーソックスで軽やかに。タッセル付きを選べばルーズになりすぎずちょうどいい塩梅になります。

ベルト/エルメス
ベルトも同様。明るい茶色で統一しましょう。
6.夜の高級ホテルで:タキシードの着こなし
格調高い夜のウェディングパーティに招待されたら、大人の男に着こなしてほしいのがタキシード。難易度の高い着こなしと思われるかもしれませんが、キモさえ押さえれば大丈夫。

タキシード/オーダー、シャツ、バタフライタイ/ともにブリオーニ
まずシャツは少し襟足が跳ね上がっているウィングカラーと呼ばれるものを選びましょう。これは蝶ネクタイ用のものです。比翼仕立てで3mmほどの細いピンタックだと、よりエレガントに見えるのでオススメです。蝶ネクタイの他、側章、ボタン、カマーベルトが全て同じ光沢のある素材にするのがタキシードの特徴。全て同じブランドで統一すれば全体がうまくまとまるので、初心者はまず同じお店で一式をそろえるところから始めてみましょう。

靴/グッチ
靴は、夜のライトで程よく光るエナメルのものを選択。光沢がある分、デザインはシンプルなプレーントゥにすればやりすぎにならずに済みます。

コート/ヴェルベストのオーダー
冬ならば、黒のチェスターフィールドコートを合わせて。丈がやや長めのものを選ぶとドレッシーになります。ワンランク上を狙うなら、コートはカシミア素材がオススメです。
いかがだったでしょうか? みなさまの結婚式の装いの参考になれば幸いです!