スーツや靴のように、メガネも“ビスポーク”して、顔の印象をグッと上げよう
「40男のメガネ選び」、今回は東京・外苑前にあるアイウェアセレクトショップ「blinc(ブリンク外苑前)」でインポートのメガネをチョイスします。
マネージャーの矢澤直人さんは、「代表の荒岡俊行は、NYを代表するメガネ屋『Selima Optique(セリマ オプティーク)』で修行し、キャリアをスタートしているので、海外目線でのセレクトに重きを置いています。日本で“クオリティ”というと、作りがしっかりしているとか、細部まで丁寧に作り込まれていることを指しますが、海外ではそれにデザインのオリジナリティやメガネが纏っている空気感まで含めます」と、取り扱いブランドやアイテムを説明します。

メガネ選びで一番大事なことは、「掛けていて気分が上がる」こと
主にインポートブランドを常時20~30ブランド揃えているというブリンク外苑前。矢澤さんにずばり、メガネ選びで一番大事なことを尋ねると、「メガネを選びに来られるお客さまは、あまり目立たないモノを、印象のないモノをというリクエストが多く、最近はそれに軽いモノをというのも含まれます。メガネは顔の中心にきて、印象を左右するもので、決して安くはないので、選ぶなら掛けていて楽しくなるもの、気分が上がるもの、40代の男性なら自信がつくものなどを、スタッフの提案とともに基準にしていただけると、前向きにチョイスできると思います」とアドバイス。
そこで、ブリンク外苑前のイチ推しが、イギリスで80年以上の歴史を有する眼鏡工房のブランド「SAVILE ROW(サヴィル ロウ)」。熟練職人の手によって約140工程を経て出来上がるメガネは、ヴィンテージのような味わいがあり、丸メガネはジョン・レノンも愛用していたとか。
「『ジョン・レノンの僕の戦争』という映画で、役作りのために監督から薦められたのがサヴィル ロウの丸メガネで、それがきっかけで丸メガネを愛用するようになったそうです」と矢澤さん。ブリンク外苑前にあるサヴィル ロウのメガネは、どれもショップのスペシャルオーダーによる既製品だそう。

一見、玄人好みのメガネだが、日本人の顔にしっくり馴染む3本
「日本ではパント型(ボストン)が一番の定番です」と掛けてくれたのが、メタルゴールドの「PANTO(パント)/Gold Shiny」。矢澤さんは、「サヴィル ロウのメガネは、“ロールドゴールド製法”という大人の指三本分以上ある太い金属を細く引き伸ばした3層の金属をテンプルやフロントのリムに使っているのが特徴で、その伝統的な製法により、深い風合いを感じさせるフレームが出来上がります」と説明。

モデル「WARWICK(ワーウィック)」は、真円のレンズ部分に、マットブラック(つや消し黒)のセル巻きを施したもので、メタルのつやありシルバーとのコントラストが効いて、黒髪との相性抜群。鼻パッドがなく、鼻に直接乗せるクラシックタイプなので、ダテメガネとしてもお薦めです。

モデル「BERWICK(バーウィック)」は、ヨーロッパの一部で掛けられていたデザインがベースで、インパクト大なブロウラインが特徴。トップバーにレンズ部分がぶらさがっているという独特なデザインとマットな質感が、ひと味違った男性像をアピールします。

どうせなら、ビスポーク(カスタムオーダー)で“最高の1本”を仕立てよう
ブリンク外苑前が扱っているブランド、サヴィル ロウでは、スーツのテーラーのように誂える、メガネのビスポークを行っていて、「日本人の顔型は、欧米人に比べて横が長く、広くて、縦が狭いというのが特徴。ビスポークでは既製品より踏み込んだオーダーができ、ショップでは特別なオーダー料金はかかりません。オーダーシートに沿っての所要時間は1時間あれば十分で、仕上がりまでは2~3カ月いただきます」と矢澤さん。男性はもちろん、女性のオーダーも多いそうです。

オーダーの手順は、まず顔の横幅や鼻幅、フロントから耳までの長さなどを細かく計測。好みの掛け位置や掛け方なども対応してくれます。次に、四角、丸、楕円、真円、おむすび型などフレームサンプルを掛けて、好みのフロントデザインを決定。さらに、「目に対してレンズがきれいに入っているか」サイズ=瞳孔間距離をチェックします。
フロントデザインが決まったら、フレームカラーのゴールド/シルバー、つやあり、つや消し、彫金(エングレーブド)などのディテールを決め、さらに4パターン(色)あるセル巻きのありなしと、テンプル(ツル)の仕様も決めます。「40代の男性には、セル巻きのチェスナットにゴールドがお薦めで、ツルはボウテンプル(弓矢型)がしっくり合います」と推奨。

店頭の商品と同じ価格帯(3万円後半~5万円前半)でオーダーでき、自分サイズで仕上がってくるサヴィル ロウのビスポークは、自分を格上に見せるための秘密兵器に間違いなし!
FORZA世代がグッとくるイタリアのメガネといえば「ペルソール」
男の冒険心をくすぐるアメリカのサングラスブランドといえば「レイバン」ですが、FORZA世代が大好きなイタリアなら、スティーブ・マックイーンも愛した「Persol(ペルソール)」です。
“サイドの十字のアロー(矢)マーク”がアイコンのメガネは、パイロットやドライバー、スポーツマンのために設計されたアイウェアがルーツで、1950年代にサングラスとして一世を風靡したモデル「セラー」をアレンジしたパント型(ブロー型)のメガネが、ブリンク外苑前では一番人気とのこと。「男の渋みが増す赤茶や明るいべっ甲柄など、ペルソール独特のカラーは人気が高く、新しいことに挑戦している男のイメージを高めます」と矢澤さん。
ブリッジメタル×サイドメタルのコンビネーションは、新作「Calligrapher Edition(カリグラファー エディション)」のもので、丸みのあるボストンシェイプにメタルパーツを組み合わせたデザインはまさに旬。テンプル(ツル)に筆先からインクが流れ出しているようなモチーフがあしらわれています。

中央/ペルソール「カリグラファー エディション」メガネ 3万2400円
全体的に細身でスクエアタイプが、ツヤ感ある黒でさらにシャープな印象に。上品な雰囲気があるので、パソコン用やリーディング用に使っても大人のおしゃれ感を演出します。

矢澤さんが掛けているのは、マルコムXも愛用していた「Shuron(シュロン)」
取材に応じてくれた矢澤さんが掛けているのは、1865年創業というアメリカの歴史あるメガネメーカー「シュロン」のもの。「購入して6年ほど経ちますが、仕事のときはもちろん、休日に古着を着たり、アメカジのときにも愛用しています」とコメント。ブリンク外苑前には現行モデルがラインナップしています。

ブリンクは、取材した外苑前のほかに、表参道に『blinc vase(ブリンク・ベース)』があり、「ブリンク外苑前はインポートを主に珍しいブランドやアイテムを揃え、ブリンク・ベースは人気の『Ayame』など日本ブランドと海外のものを揃えます。お好みに合わせてご来店ください」と矢澤さん。春に向けて、新しいメガネを探しに行こう。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Makoto Kajii
Editor:Ryutaro Yanaka

blinc(ブリンク外苑前)
東京都港区南青山2-27-20 植村ビル 1F
03-5775-7525
営業:12:00~20:00(土日祝11:00~20:00)
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は営業。翌火曜日休)
http://blinc.co.jp/blinc/
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