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FASHION 40男のメガネ選び

あなた史上最高を見つける!VOL.2 グローブスペックス編

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40男は“メガネ3本”持ちを基本に、風格を身に纏う

年3回は海外で直接買い付けを行い、リアルヴィンテージから最新トレンドまで、世界中から約30ブランドをセレクトしているのが「GLOBE SPECS(グローブスペックス)」。代表の岡田哲哉さんは、「小さなアトリエブランドもリサーチし、珍しい国ではトルコのものなども扱っていますが、セレクトの基準は“唯一無二”。幅広い選択肢を持ちながら、それぞれ違う特徴を持っているメガネを揃えています」。

今回は、「40男のメガネ選び」というテーマで渋谷店を訪れ、「大人の男性は若者のトレンドの後追いではなく、風格を身に纏うことを意識したほうが格好良い。TPOに合わせて複数のメガネを掛け替えて、自分のイメージアップを」と、“メガネ3本”持ちを提案します。

「丸いメガネは自分には似合わない」と思っていませんか?

「40代の男性は、シャープすぎるデザインのメガネを掛けると強面(こわもて)に見えて、仕事面でも不利になることもあります。そこでお薦めしたいのが丸いフォルムのメガネです」と、岡田さん。

確かに笑福亭鶴瓶さんを例に出すまでもなく、丸いフォルムは表情が柔らかくなり、親近感も出て、さらに今はトレンドを意識しているようにも見えます。「ファッション性が増して、部下から見てもおしゃれに見えます。現在は、丸メガネがスタンダードになりつつあるので、日本人の肌に馴染むゴールドのメタルフレームなどをお薦めします」。

さらに、「42~43歳ぐらいでほとんどの人は老眼になるので、そのときに“遠近両用”のレンズが入れられる、天地28mm以上のフレームを選ぶのもポイントです」とアドバイス。

グローブスペックス渋谷店

せっかくのメガネ選びなのに、いつも似たデザインになっている人へ

自分一人で決めると、どうしても持っているメガネと似た感じになるので、メガネ選びには彼女やパートナーを連れて……という人も多いそうですが、岡田さんは、「顔を見慣れている身近な人と一緒に選んでもやはり同じようなモノを選びがち。客観的に見るスタッフに相談することで、自分の表情の可能性が広がります。始めから極端なデザインはお薦めしないので、品揃えを熟知しているスタッフに気軽に相談してみてください。また、メガネを掛けて鏡に顔だけ写して選ぶのではなく、自分の身長やヘアスタイル、髪色などトータルで見て判断するために、必ず姿見で全身を見てください」と、さらにアドバイス。

さて、40男の“メガネ3本”持ちですが、「2本はオンオフを気にせず掛けられるもので、残りの1本はちょっと“ひねり”が入ったものを」と言います。

40男のメガネ選びのコツは、知的さと男っぽさの両方をアピール

まず1本目は、「タイドアップに合う丸型メタル」をセレクト。光沢あるシルバーや、ツヤ感を抑えたアンティーク加工のシルバー、肌色に近いアンティークゴールドなど、さまざまな質感のメタルフレームが揃っていますが、今回選んだのは、アンティークのような独特なオーラを放つドイツブランド「ルノア」のモデル「108」。

「デザイナーのゲルノット・リンドナー氏はアンティーク スペクタクルの収集家としても有名で、このLunor Vシリーズはチタンパッドを装着することで機能性を高めている人気のシリーズです」。

左から、「ルノア」58,320円、「ロバート・マーク」60,480円、「アン・バレンタイン」45,360円

次のお薦めは、「フレームの下がクリアなブロー(眉毛)タイプは、全体が濃い色のフレームに比べて、シャープさと柔らかさを併せ持っているので、知的さと男っぽさの両方をアピールできます」と、NYにある世界で最も有名な眼鏡専門店「ロバート・マーク」のメタルブロータイプモデル「461」をセレクト。鋭敏なユーモアセンスと強い野心のある男性をイメージさせるこのブローはネジを一切使っていないのも特徴です。

もう1本は、「スーツに合わせやすい深い焦げ茶」という視点から、「アン・バレンタイン」のモデル「ON THE AIR」を。「掛ける人の個性や魅力を引き出すため、力強い線と独特なカラー使いが多いブランドですが、このモデルは信頼できる勉強家のイメージ。クラシックでスマートなスクエアシェイプです」。

40男の遊び心をくすぐる、“メガネ3本”持ちのアップグレード

下写真のメタルフレームは、1920年代から70年代を中心とした米国の金張りアンティークフレームのコレクションを展開するブランド「ザ・スペクタクル」のモデル「FFFV minimal」。30年代のデッドストックで、値段は高価ですが、ゴールドフレームはジュエリーのように印象をアップしてくれるので、ぜひ挑戦を。

左から、「ザ・スペクタクル」163,080円、「アン・バレンタイン」43,200円、「レスカ・ルネティエ(ヴィンテージ)」54,000円

 

金属の計算された硬質感をセルが和らげる異素材の組み合わせは、「アン・バレンタイン」のモデル「FLOYD」。明瞭で柔らかいラインは快活で上品さもあり、フレッシュで刺激的なデザインはクリエイティブ系の仕事をしている人にぴったりです。

右のブロータイプは、フランスのメガネの伝統と魅力的なエッセンスが詰まっている「レスカ・ルネティエ」のモデル「1964 eyebrow」。1964年に製造されたヴィンテージで、ほんのりとピンクのフレームに、ブロー部分には木目模様のようなブラウンのストライプが施されています。

オンにもオフにもしっくり馴染む、少し個性を香らせるフレーム

40男ならではの「はみ出さないけど個性的」なメガネ選びでは、ボリュームや色など、少し特徴が強いモノを選んで、自分の多面性を引き立てるのがポイント。たとえば上記でお薦めしたブロータイプでは、「プラスチックフレームで黒や茶以外の選択肢としてお薦めしているのがネイビーです。黒より少しだけソフトな印象にする効果があり、休日用としてもぜひ」と岡田さん。

上左から、「ルノア」34,560円、「ルノア」58,320円、下左から「ルノア」58,320円、「ザ・バラックス」32,400円

上左の「ルノア」のモデル「ラウンド」は、あのスティーブ・ジョブズ氏が愛用していたクラシックな縁なしの丸メガネ。ファンが指名買いするほど人気だそうです。その右は、「ルノア」のコンビシリーズのモデル「96」で、下左も同ブランドのモデル「109」。そして、下右は、米軍が兵士に兵役時に支給していたヴィンテージメガネにインスパイアされたグローブスペックスのオリジナルブランド「ザ・バラックス」のモデル「THE ANGELS」。ベーシックなウェリントン型のサングラスですが、細身のデザインなのでクリアレンズでもヴィンテージの雰囲気を醸し出します。

グローブスペックスならではの個性派フレームをピックアップ

左から時計周りに、「ルノア」44,280円、「ザビエル・デローム」50,760円、「レスカ・ルネティエ(ホーン)」101,520円、「マサヒロ・マルヤマ」48,600円、「レスカ・ルネティエ」37,800円

 

中段左のネイビー フレームは「ルノア」のモデル「246」。ディテールの美しさやクオリティの高さがあり、アンティークのような独特のオーラを放つクラシカル&モダンなフレームです。

デザイナーの名を冠した「ザビエル・デローム」は、デザインから仕上げまでのすべてを自社のアトリエで一貫して行っているフランスブランド。モデル「Prodige 04」は、見て、触れて、掛けて楽しめるスクエアなフレームが特徴。

一番右のフランスの「レスカ・ルネティエ」のモデル「Pica」は、機械生産では生み出せない美しさと力強さがあるフレームが得意で、これは上が王冠型のフランス伝統のデザインを踏襲しながら希少なバッファローボーンを使用しています(同モデルで通常のアセテート版もあり)。一番下も同じく「レスカ・ルネティエ」のモデル「G.BURT」。こちらは存在感のある丸メガネで、肉厚なフレームにべっ甲柄がマッチ。今年は真円のフレームもブームになりそうです。

デザイナーの丸山正宏氏が手がける「マサヒロ・マルヤマ」のモデル「MM-0029」は、フロントを構成するバラバラのカラーのパーツを“ビス留め”で繋げている個性派フレーム。マット仕上げのゴールドが日本人の肌にしっくり溶け込んで上品に香ります。

個性派メガネを選ぶ人の中には、ル・コルビジェやマルコムX、スパイク・リー、藤田嗣治 (レオナール フジタ)などが掛けていた“文化的背景”に憧れて購入する人も多いそうで、取り扱いブランド、アイテムが多いグローブスペックスならではのエピソードです。

2010年オープンの渋谷店と、昨年移転・リニューアルした代官山店

渋谷区神南で19年になるグローブスペックスのもうひとつの強みは、視力測定サービス。アメリカ滞在時に眼鏡士の資格を取得している岡田さんは、「ほかの眼鏡店では視力が測定できないお客さまが来店されることも多く、日本に在住していて自国に戻ったヨーロッパ人なども視力測定のために来日します」とのこと。また、メガネの鼻あて(ノーズパッド)のカスタマイズなどもしてくれるので、海外ブランドのプラスチックフレームも長く快適に使用できます。

昨年7月に、代官山の目抜き通りから少し路地を入った隠れ家的な場所に移転したグローブスペックス代官山店(東京都渋谷区猿楽町14-12 A)は、世界中を巡って見つけた家具や小物、MERRYによるウォールペイントに彩られた居心地良い空間でメガネ選びが楽しめます。

代表の岡田哲哉さんが掛けているのはオリジナルブランド「ザ・バラックス」のもの

 

GLOBE SPECS(グローブスペックス)渋谷店
東京都渋谷区神南1-7-9 1F
03-5459-8377
営業:11:00~20:00
定休日:なし(年始を除く)
http://www.globespecs.co.jp/

Photo:Simpei Suzuki
Text:Makoto Kajii
Editor:Ryutaro Yanaka


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