STYLE 44 「休日、コンサートに行くときはシックなニットにお気に入りのコートで……」
今回のスタイルは、前回第43回(http://forzastyle.com/articles/-/50822)の黒いコートを、お気に入りのキャメルのコートを変えただけのスタイルです。手抜きじゃん。いやいや、人間、そういう時もあります(笑)。
これが前回のスタイル。

キャメルのコートは、以前にも、何度となく紹介しているものです。覚えていらっしゃいます? エコラグのコーナー(http://forzastyle.com/articles/-/42049)でも紹介していますし……。
第4回(http://forzastyle.com/articles/-/47062)でも着ているし……。

記念すべき、第1回(http://forzastyle.com/articles/-/46964)でも着ているものです。

こうやって見てみると、このコート、本当によく着ていることがわかっていただけるはず。
本当に、お気に入りなんです。だから、めちゃくちゃ大事に着ています。
洋服は買った時、つまり手に入れた時が一番美しいんじゃないんです。何度も何度も着て、身体に馴染んできたときに、初めて自分の肌のようになり格好良く見えると思うんですよね。
だから、それに耐えうる生地じゃなくちゃ駄目。
昔の生地は、今みたいにペラッペラじゃなくて、タフなものが多かった。
そして昔の人たちは、シルエットも今みたいに流行で変わるものじゃなく、自分の体型に合わせて仕立てていたから、自分の体型が変わらないでいさえすれば、何十年と長く着ることが出来たのです。

僕が着ているこのキャメルのコートは、袖を長くし、胴回りを少し詰め、自分の体型に似合うようにお直ししたものです。仕立てたものではなく既製品ですが……。
普遍的でとてもベーシックなものを選んでいるので、18年経った今でも着られます。
そりゃぁ20年近く着ていれば、ポケット口がほころぶことだってあるし、ハンガーにかける部分は生地の重みで避けてしまことだってあるし、ボタンだって取れることもありました。
でも、それを直しながら大切に着ていく。そうするとめちゃくちゃ愛着が湧くんです。あの時、あのレストランの入口でひっかけて穴が空いちゃったんだよなぁ〜とか、あの冬イタリアに行くときに着たな〜とか記憶にも残るんです。だから、手放せない。
決して、ファストファッションが悪いと言っているわけじゃないんですが、買ってたまたま穴が空いたり、流行が変わっただけで着られなくなったら捨ててしまう。そういう考えって、結局、人付き合いと同じだなぁ〜って思っちゃうんですよね。
最初は合わないかもしれないし、苦労するかもしれないけど……。長い時間かけてその人と距離感を詰めて仲良くなった人とは、長い付き合いになるんですよね。
僕がビームスFでこのコートを買ったのは18年ぐらい前。あれから、いろいろな場面で着てきましたが、本当にいろいろな思い出が詰まった手放せない逸品に仕上がりました。
言って見れば、マイ・ヴィンテージ。
洋服も、人も、長〜く愛して、ゆっくり愛して。
最近は、そういう長く着たものに、ちょっぴり時代の気分を取り入れて着るのが気分なんです。手抜きじゃないんですよ、決して(笑)。
変えないことは、型となり、その人のスタイルになる!
ということで、今回はこの辺で。

アイテム
コート/ビームスF
ニット/クルチアーニ
パンツ/ニール・バレット
ベルト/プラダ
ソックス/ナッソー
靴/WH
サングラス/レイバン
腕時計/カルティエ
(すべて干場私物)
そうそう、2冊目の書籍が出来ました。
今回の本のテーマは、「色気」についてです。
ぜひ、読んでくださいね。
Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text&Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba
一流に学ぶ
「色気と着こなし」
〜普通に見えて「なぜか、人を惹きつける」男の共通点〜

去年出した、1冊目の書籍も、読んでない方はぜひ!
世界のエリートなら誰でも知っている
「お洒落の本質」
〜スーツの着こなし術から、世界の一流品選びまで〜

エロサバ-Hoshipedia
「エロサバ」とは、“エロいコンサバ”の略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのにも関わらず、着こなし方次第でSEXYにエロく見えるスタイルのこと。例えば、一番象徴的なのは喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着て、メイクも抑制しているのに、なぜか色っぽく見えるスタイル。例えば、上質な素材の普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンを2~3個開けてセクシーに着こなしたり、袖口を捲って腕元を見せてヌケ感を出すスタイル。単なる粗悪な、しかもデザインが変わっている白いシャツでは駄目。上質な素材のベーシックな白いシャツだからこそ、エロく着こなしても、上品さを保つことが出来るのです。男性で例えるなら、自分の体型に合って仕立てられたミディアムグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに無地のグレーのネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのにも関わらず、内側から大人の色気が香るようなスタイル。要するに、さり気なく上品に見えるコンサバなアイテムを着つつも、エロく見えるスタイル。これが「エロサバ」スタイルの根幹でありキモ。

『FORZA STYLE』編集長
干場義雅
尊敬する人は、ロロ・ピアーナの元会長セルジオ・ロロ・ピアーナさん、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん、トッズの会長ディエゴ・デッラ・ヴァッレさん、格闘家のブルース・リーさん、初代タイガーマスクの佐山サトルさん。 スポーティでエレガントなイタリアンスタイルを愛し、趣味はクルーズ(船旅)と日焼けとカラオケ。お酒をある一定以上飲み過ぎると、なぜだか一人感無量状態になって男泣きする現在42歳の小誌編集長。東京生まれ。
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