いきなりアパートから叩き出され、仕方がないので駅に行った。当然だが電車など走っている時間ではない。タクシーに乗るようなお金もないぼくは、始発まで待って電車に乗り、そのまま学校に行った。
学校ではぼくの体についた香水が臭いと文句を言われた。何だこの女みたいな匂いはと言われたので、雀荘でつけられたと見え透いたウソをついた。
再び美女に呼び出され、夜中にひたすら謝る
一日が過ぎ、アパートでテレビを見ていると電話が鳴った。
彼女だった。
「昨日はごめん」
「いいよ」
「謝るからこれから飲まない?」
今朝の謎の言動の理由を知りたかったこともあり、ぼくは再び西荻窪に出かけた。居酒屋で飲んでいると、彼女はまたすぐに酔っぱらってしまった。昨日と同じパターンだと思っていると、案の定、アパートに行って飲み直そうと言われた。
部屋に案内されると、また何とも言えないような香りが鼻に届いた。いかにも女の部屋に来たという感じだ。
それから何をしたかについてはやはり触れないことにするが、夜中になると彼女は突然怒り出し、まるで悪いものが取り憑いたかのように大声でぼくを怒鳴りはじめた。
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