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ソラミミストが映画を撮ったのは、意外な嫉妬から?

イラストレーター・ソラミミストとして全国に知られる、安齋肇。この度、映画監督として初のポルノ映画『変態だ』を発表したことを受け、かねてより氏のファンであったFORZA STYLE編集長 干場が緊急対談をオファー。西麻布のバーで男同士飲みながら語る、甘い企画が実現したのだ。

映画や音楽、そしてあの企画の裏側からタモリさんとの秘話まで、めくるめく夜話をご堪能いただきたい。

干場:『変態だ』、インパクトのあるタイトルですね。なんでポルノ映画を作ろうと思ったんですか。

安齋:学生の頃から映画はたくさん観ていて、いつかは映画を撮りたいなと思っていたんです。でも、映画の世界は僕には遠いと思っていたんですけどね。みうら(じゅん)くんにオファーを頂いたもので。

干場:そもそも、どうして映画を撮りたいと思われたんでしょう。

安齋:映画ってクリエイティブ要素が全部あるじゃないですか。ストーリーがあって、キャスティングがあって、撮影や編集があって、それにグラフィックなポスター作ったり、みたいなこと。若い学生の頃とかはみんな映画が好きだし、実際撮ってた人も周りにはいたんですけど…、でも僕はカメラ持って何かをするということがすごく苦手で。

干場:苦手だったんですか。

安齋:絵って鉛筆で直に紙に落とし込めるけれど、カメラってなんかものすごい異物感があるんです。しかも現像したりとか…色々カメラは面倒くさいでしょ。僕は昔から油絵の具の匂いに慣れてたんで、逆に現像液の匂いがする部室に入ると、なんとなく違う感じがして「理科部に来ちゃった」みたいな錯覚まで(笑)。

でも、特に若い頃ってみんなカメラマンになんとなく憧れて、酒飲むと「俺は将来映画を撮りたい」とかいう人いますよね。そうすると女子が必ず「え〜、すごーい」とか言って、そっちに話がもっていかれた経験ってありません?

干場:なんか分かります(笑)。

安齋:僕の知り合いにも映画監督がいるんですけど、映画撮る人には夢があって、イラスト描く人には夢がないみたいな(笑)。そんな目に遭ってきたんで、余計に映画に対するコンプレックスがあったんですよね。

干場:当時よくご覧になっていた映画の中で安齋さんのBest5を教えて頂けたりしますか。

安齋:Best5は『眠れる森の美女』…

干場:これ(安齋氏監督の『変態だ』試写会のハガキを指しながら)じゃないんですか?

安齋:あっ! これ言わなきゃいけないんだ(笑)。

違う違う、やっぱり僕の作品じゃなくて、リスペクトしなきゃいけないものは沢山あります。『眠れる森の美女』と『安寿と厨子王丸』。これはアニメなんですよ。小学生の頃に観たんですけどアニメ以上にリアルに感じて、めちゃめちゃ怖かったですね。

干場:両方とも観たことがないんですが、観たほうがいいですかね。

安齋:特に観なくても大丈夫です。『安寿と厨子王丸』というのは、さらに観なくても大丈夫です。大映か何かのアニメで、かなり可愛らしいやつなんですよ。「眠れる森の美女」は、ディズニーのよく出来たフルアニメーション。お城に上がっていくところの階段に、魔女のシルエットが写るんですけど、当時夢に出てきて怖くて夜眠れなかった。まぁ、それぐらいすごい好きでしたね。あとのBest5は普通ですよ、『イージーライダー』と『マッドマックス』、あと1本はやっぱり『変態だ』ですね。

干場:『変態だ』は、もちろんご自身が元々監督をされたいのもあったと思うんですけど、みうらじゅんさんから「こんなの撮らない?」って話だったんですか。

安齋:そうです、みうら君の方から。みうらじゅんという人はすごく作戦家というか、めちゃめちゃ友達をプロデュースするのが上手いんですよ。

NEXT>>>今明かされる、みうらじゅんとの殴り合いのケンカ〜そのあり得ない火種とは?〜



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