気軽に使えるベルトこそ、“背景”にとことんこだわる!
これまでさまざまなモノを試してきた40代。審美眼が養われた今だからこそ、人生を豊かにしてくれるホンモノと出会いたい。そんなテーマをもとに、この連載では皆さまの生活の質を上げるアイテムをご紹介していきます。
至れり尽くせりの便利なアイテム
伸縮性のあるゴムで編み込んだ便利なメッシュのベルト。スーツやジャケパン、もちろんジーンズにも合わせられる汎用性の高いデザインに加え、どこにでもピンを差し込めるからサイズの調整も楽チン。何より伸び縮みする素材のおかげで締めつけからも解放されるので、たくさん飲み食いした夜ほどすがりたくなる(笑)。
多忙であることを言い訳に自堕落な生活リズムになりがちな我々にとって、これほど頼りになるアイテムはなかなか見当たりませんよね?
レグロンが格付けNO.1である理由とは?
この類いのメッシュベルトはさまざまなブランドからリリースされていますが、率直に言って、どのブランドもパッと見での差はさほどないかと思います。そこで推薦したいのが、フランスのL’AIGLON(レグロン)なるブランドの一品。
ベルト好きに知られるレグロンは、1889年創業のれっきとした老舗ブランド。しかも、エディンバラ公爵やモロッコ王、エジプト王に、ジョン・F・ケネディー元大統領まで、実に多くのセレブリティに愛用されてきたというお墨付き。ですから、いささか乱暴に聞こえるかもしれませんが、このベルトをセレクトした時点で「モノ選びにおける及第点が与えられる」と言ってもウソにはならないかと思います(笑)。
次に、よくよく老舗が老舗たる理由を考えると、定番商品、あるいはロングセラーと呼ばれるモノは大概、つけ込む隙がないほどデザインが出来上がっていることに気づきます。レグロンのベルトも然り。「引き算の美学」が感じられるノンシャランな佇まいは、腰に巻くだけで洗練された印象を演出してくれます。
つまり、他社とレグロンの製品との違い。それは、第一に歴史や伝統に裏打ちされた「ブランドとしての格」。そして、時代を超えて愛され続ける「普遍的なデザイン」にあります。まさに“リーズナブル”という言葉にぴったりのベルトなんですよね。
そもそもベルトは、見せびらかしたら最後、どんな高価なモノであれ、自慢にないないどころか、減点の対象になってしまうアイテム。しかも、どんなに誤魔化そうとしても、コレひとつでファッションの偏差値がバレてしまう難しさが付きまといます。
気軽に楽しめるゴム製のベルトだからこそ、手抜きをせずにしっかりとモノを選ぶ。そうすることで自然と着こなしが引き締まる。レグロンが持つ伝統の味は、そんな大人の嗜みを我々に教えてくれます。というワケで早速、この前大人買いしたベルトの中から好みの色を選んで、今日も街に繰り出すとしますかね。
Photo:Yozo Yoshino(TAKIBI)
Text:Jun Namekata(The Voice)

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