美と革新で満たされる、複雑機構のベストセラー
年次カレンダーの“スタンダード”と呼ぶにふさわしいデザイン
1996年に発表されたRef.5035。仮にこのデザインを年次カレンダー搭載モデルのスタンダードだとするなら、2005年初登場のRef.5146はこの系譜に連なる人気シリーズです。
Ref.5035のケース径が37mmであることに対して、Ref.5146は39mm径とケースをひと回り大きくしています。これにより文字盤をサイズアップさせることで、表示機能スペースを増やし、美観はそのままに視認性を向上させることに成功しています。
何より年々バリエーションが増え続けていることがRef.5146の絶大な人気を証明しています。豪奢なダイヤモンドセッティングの後続モデルRef.5147も併せてご覧ください。







パテック フィリップの技術革新を物語る限定三部作とは?
年次カレンダーの20年に及ぶ歴史の中で一際異彩を放つのが、「Patek Philippe Advanced Research(パテック フィリップ・アドバンストリサーチ)」と呼ばれるシリーズです。2005年のRef.5250、2006年のRef.5350、2008年のRef.5450Pで完結する限定三部作は、それぞれムーブメントの要所にシリコン製のパーツを組み込むことに成功しています。
シリコンの性質は、帯磁性がないことに加え、硬質かつ軽量、さらには耐腐食性に優れ、注油の必要がないことからも、時計製造において理想的な素材であると言われている注目の素材。
そこでパテック フィリップは特殊なシリコン「Silinvar®(シリンバー)」を用いて、世界初のシリコン製のガンギ車搭載モデルRef.5250を発表。Ref.5350では「Spiromax®(スピロマックス)」の髭ゼンマイ、Ref.5450では「Pulsomax®(パルソマックス)」の脱進機と、調速装置の主要パーツをすべてシリコンで作り上げるという歴史的な偉業を成し遂げました。
これら、年次カレンダーをはじめパテック フィリップがこれまで発明・開発してきたさまざまな技術に続き、時計史に足跡を残す大いなる一歩となりました。


