美と革新で満たされる、複雑機構のベストセラー
バラエティに富む、年次カレンダー搭載モデル
次にパテック フィリップの年次カレンダー搭載モデルがいかに多彩なラインナップであるかを証明する、4つのモデルをご紹介します。
2010年から発売したツートンダイヤルが特徴的なRef.5205。ホワイトゴールドとローズゴールドの2つのケースが用意され、合計4つのバリエーションが存在します。シンプルなドレスウォッチでは味わえない装飾性の高い文字盤はパテック フィリップの特出した外装技術と仕上げのレベルを物語ります。


同年、あの「ノーチラス」からも、年次カレンダー搭載モデルRef.5726Aが登場します。これは数ある年次カレンダー搭載モデルでも極めて日常使いにふさわしい提案だと言えます。美しい仕上げのステンレススチールと極上のアリゲータースラップの組み合わせは、スポーツウォッチをネクストステージへと押し上げています。

翌2011年、Ref.5235はパテック フィリップの腕時計では初となる文字盤に3針独立表示のレギュレーターを備えたモデルとして、年次カレンダーのコレクションに仲間入りを果たします。ムーブメントも極めて例外的。このために開発された超薄型の自動巻きキャリバーCal.31-260 REG QAが搭載されています。

トリを飾るのは、クロノグラフ、ステンレススチールのケース、そしてコンプリケーション。この3つの稀有な組み合わせによる傑作Ref.5960/1Aです。他社ならステンレススチール=廉価版という図式も成り立つのですが、パテック フィリップには当てはまりません。硬度が高いステンレススチールに鏡面のように美しい仕上げを施すためには、ゴールドを磨く何倍もの時間と特別な技術を要するからです。そこには本物のエレガンスを創出するための努力を惜しまないパテック フィリップの時計づくりの本質が表れているのです。

女性用モデルまで広がる、年次カレンダーの世界
年次カレンダー搭載のファーストモデルRef.5035は、ケース径が37mmと小ぶりであったこと、なおかつ実用的で美しい外装であったことが相まって、早くから女性の支持を集めてきました。そんな要望へ応えるべく、2005年に登場したのが初の女性用の年次カレンダー搭載モデルRef.4936でした。
2015年に発売したRef.4947と4948は、その後続にあたるモデルです。ベゼル、ラグ、リューズにまでいたるダイヤモンドのセッティング、マザーオブパールの文字盤の雰囲気は、まるで豪華絢爛なジュエリーさながらの佇まい。それでいて実用的なコンプリケーションとしての機能を完備していることが、パテック フィリップにしかできない超一流の仕事なのです。




さて、選りすぐりの年次カレンダー搭載モデルのラインナップはいかがでしたでしょうか? じっくり吟味していただけば、きっとお眼鏡に適う一本が見つかるはずです。次回はパテック フィリップの超人気スポーツウォッチ「ノーチラス」の40周年記念モデルをご紹介します。乞うご期待!
Text: FORZA STYLE
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