直人:会社や社員の成長を止めてしまい、辞める人が続出する……。
川崎:そうね、会社の人間関係は所詮他人同士だから逃げられるけど家庭はそうはいかないから、構成員は病むわよね……ってさ、さっきからめっちゃスマホがブーブー言っているけど、何?
直人:あ、妻に連絡をするのを忘れた。見てください。着信が15件です。
川崎:あのさー!
直人:やばい、職場からもきた! あ、すぐ電話します。(職場に電話し、妻と15分通話。直人さんは「大学の先輩と偶然会った」と言い訳し、カメラマンが電話口に出て、事情を話す)
川崎:今の状況、どう思う?
直人:妻から離れて、誰も知り合いがいない中、この事態が起こると、やはり異常だと思います。
川崎:でしょ!? お父さん、しっかりしなさい!!! 今の自分の状況を客観的に見ないとダメ。とりあえず、有休を取って、息子と実家に行けば? そこで心身を回復させる。信頼できるカウンセラーのところに行き、心を健やかな状態に戻すこともおすすめする。
そして、ひとまず、最低2週間は妻から離れ、それから妻には復職を厳命して。妻のように感情を優先する……つまり、芸術家肌の人は、変な感情を爆発させない為にも仕事をしていた方がいいのよ。きっと、そこまであなたを追い詰めるのは、他のイラストレーターと自分を比べて「ああ、私は仕事ができていない」と思っていたところもあるだろうから。
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