ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】「1億当てればチャラなんで」自覚のないギャンブル依存症が増加……宝くじに潜む意外な危険性とは?

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

「うーん、なんででしょう。でもね、CMとかもやってますし、やっぱり競馬やパチンコに比べたらすごい安心感ありますよね。反社的なイメージもありませんし。でもそろそろ、やばいですよね……。今月もまた消費者金融にお金借りちゃいました」

ギャンブル依存症であるにもかかわらず、ここまで呑気にいられるのはやはり宝くじがギャンブルとは切り離されて考えられているからだろう。しかし、消費者庁の調査では「あなたは、どのような種類のギャンブル等を行っていますか?」の問いに50%以上の人が宝くじと答えている。これは競馬やパチンコを抜いて堂々第1位だ。(※1)

 

IR整備推進法案通称・カジノ法案の成立とともにギャンブルにのめり込む人たちを救済すべく施行された法律がある。それがギャンブル等依存症対策基本法だ。ギャンブル等依存症対策を総合的かつ計画的に推進するものだが、その内容に宝くじの具体名は出てこない。

ギャンブル等(法律の定めるところにより行われる公営競技、ぱちんこ屋に係る遊技その他の射幸行為

宝くじが含まれるのは、その他の射幸行為という部分だ。ちなみにこれにはFXや株取引なども含まれるという。宝くじがギャンブルであるという周知が広がらないのも頷ける。

 

「そんな法律、聞いたこともなかったですね。でも依存症じゃないんで関係ないですけど(笑)」

ギャンブル依存症対策の前に、一体何がギャンブルなのかをもう一度考える必要があるのかもしれない。


※1 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/caution/caution_012/assets/consumer_policy_cms104_210630_01.pdf

TEXT:悠木律



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5