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【後編】「1億当てればチャラなんで」自覚のないギャンブル依存症が増加……宝くじに潜む意外な危険性とは?

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さらに怖いのは、宝くじのネット販売はその当選金を受け取りに赴く必要はない。1万円以内であれば、ネット上に預かり金としてチャージされ、次のゲームに使うことができるのである。

「1万円以上であれば、登録した振込先に振り込まれるんですけど。1万円以下はその預かり金で、次のゲーム、次のゲームと連続して宝くじを引くようになりました。もちろん、その預かり金だけでは足りないのでクレカ決済も併用していましたね」

 

ある月のカードの明細を見て、剛は驚愕した。なんと25万円も宝くじに注ぎ込んでいたのだ。

「一瞬、焦りましたよ。もちろん支払えないので、リボ払いにしました。でもこれくらい一度で挽回できると思っていて、あまり気に留めず、ネットで宝くじをやり続けてしまったんです」

翌月もそのまた翌月も支払った額を超える儲けは出ることがなかった。そして返済に困った剛はネットキャッシングとリボ払いを繰り返すようになり、今や返済は火の車。毎月、なんとか支払いをこなすのが精一杯で、借金は増える一方らしい。

 

「でも宝くじはやめれないんです。だって1回1億当てれば、この借金なんて一瞬でチャラですよ。1500万円、いやなんなら500万円でも返せちゃいます。これだけやりまくっているんだから、きっといつか当たると思うんです。最近は宝くじ、ロト、クイックワンの3本柱。ロトについては継続販売に登録しているので、勝手に毎回購入することにしています」

 

本当にいつかは億万長者という夢を信じているのだろうか?

「当たり前じゃないですか。宝くじ当たる人って、やっぱり長く宝くじを買い続けている人らしいですよ。この間、Twitterで見ました。僕の場合、かなり買っているのでその日が近いと思うんです。なんとなく、感じます。今週なんて、1万円が2回も出てますから」

もはや剛の感覚は狂いまくっている。このままでは破産寸前だ。まさにギャンブル依存症以外の何者でもない。それでも宝くじは安心と思うのはなぜだろう。



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