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【後編】「1億当てればチャラなんで」自覚のないギャンブル依存症が増加……宝くじに潜む意外な危険性とは?

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それはクイックワンと呼ばれるもので、「秒でできる宝くじ」そんなキャッチコピーがつけられている商品だった。1等当選金は高いもので3000万円、安いもので10万円とかなりの幅がある。

「使い方がよくわからなかったんですが、読み進めると1セット買うと1枚以上かならず当選しますと書かれていたんです。これならスクラッチや他の宝くじと同じですし、安心してはじめました。スクラッチのあの削る感覚もいいんですが、ゴミが出るし、結構厄介だなと思っていたんですよね。このクイックワンは画面上でチャレンジを始めると卵から恐竜が産まれたり、釣りができたり、ガチャポンを回したり……そんなゲーム性があるところもすごくよくて……」

 

どんなに買いたくても財布や口座に現金がなければ買うことができなかった宝くじがクレカで買える……。購入時点で引き落としがないことが、剛をさらに大きな気持ちにさせたという。

「だって、当てれば次の月の引き落としもチャラってことですもんね。どんどんのめり込み、高額を支払うようになりました。クレカ決済って、やっぱり金銭感覚バグりますよ……。1セットずつ買っていたスクラッチもネット決済になったとたん、5セットとか余裕で買うようになっちゃったんです」

1セット買えば必ずあたりが出る仕組みになっているので、5セット買えば、5つのあたりが出ることになる。その「あたり」という言葉が、剛の感覚を麻痺させていった。

「あたりってだけで、全然購入金額を上回る儲けが出ていたわけではありません。でもあたりの数が増えれば、増えるほど、なんとなく儲けが出ているような錯覚に陥っていってしまったんです」



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