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「1億当てればチャラなんで」29歳、自覚のないギャンブル依存症男性の「あまりに暗すぎる未来」

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不倫や浮気、DVにプチ風俗……。妻として、母として、ひとりの女性として社会生活を営み、穏やかに微笑んでいる彼女たちが密かに抱えている秘密とは? 夫やパートナーはもちろん、ごく近しい知人のみしか知らない、女たちの「裏の顔」をリサーチ。ほら、いまあなたの隣にいる女性も、もしかしたら……。

世界的アーティストの作品を無断使用したことでも問題になっている大阪のIR計画。IRとはIntegrated Resortの頭文字を取ったもの。総合型リゾートと聞こえはいいが、実際はカジノを含むものでギャンブル依存症が増加に拍車をかけるのではと懸念を示す声もある。

ギャンブル依存症は社会問題のひとつでもある。厚生労働省の調査では、過去1年にギャンブル依存症が疑われる状態になったことがある人は2021年の時点で全国で196万人にのぼる。これは世界のデータと比べても高い。日本は言わずと知れたギャンブル依存症大国なのだ。

 

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今回話を聞いた袴田剛(29歳・仮名)もその1人。しかし、本人に自覚はない。

「大阪のIR計画だっけ? 楽しみですね。やっと日本にもカジノができるんだ! って。カジノとか夢のようですよね。ラスベガスとか行ってみたいですけど、金ないですから」

呑気に話をしているが、剛はギャンブル依存の傾向が著しく高い。

「ギャンブル依存症なんて、考えすぎじゃないですか。僕は宝くじを買うだけ。あっパチンコにも行きますけど、それくらいのものですから。それって全然依存症じゃないですよね」

©Getty Images

ギャンブル依存症とは、「ギャンブル等(法律の定めるところにより行われる公営競技、ぱちんこ屋に係る遊技その他の射幸行為) にのめり込むことにより日常生活又は社会生活に支障が生じている状態」と厚生労働省は定義をしている。

ギャンブル依存症は、アルコールなど他の依存症に比べるとわかりにくい。パッとみただけでは剛がそれに該当するとは思わない。

「宝くじなんて、ほとんど当たらないってわかってはいるんです。でもなんだかんだ買っちゃいますね。いくつか決めている宝くじのスポットがあって、そこに行った時には必ず買いますね。販売のおばちゃんとも顔見知りですよ」

 

多くの人にとって、宝くじとギャンブルは遠く離れた存在であろう。確かに宝くじは刑法上、賭博には当たらず、富くじとされている。しかし、宝くじも立派なギャンブルのひとつだ。宝くじはとにかく当選率が低い。仮に年末ジャンボなどを1人で買い占めたとしても、当選金は買った額のおよそ半分と言われている。還元額が50%以下ということだ。

「でも一攫千金の夢は捨てられません。多くの人が買ったことがあるんじゃないですか? それこそ、年末ジャンボとかサマージャンボとか。他のギャンブルより、はるかに安心ですしね」

 

なぜか多くの人は、宝くじをギャンブルだとは思わない。しかし、それは大きな間違いとも言える。というのも競馬やパチンコ、スロットなど、諸悪の根源のように思われているギャンブルの方が宝くじよりも還元率がはるかに高いのだ。ちなみに競馬やオートレースなどの公営競技で75%、パチンコが85%だ。どちらも50%に比べるとかなり高く感じる。



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