何本あってもイイくらいバランスが良く、汎用性も高い!
さて、239回目は ブルネロ クチネリのアビエイターパンツです。
マット・ヘンズリーを代表とするスケーターたちが穿くカーゴパンツ、そのカッコ良さにハートをガッチリと鷲掴みされたまま齢を重ね……
仕事柄、座ってる時間が長く、膝をついて地べたを這いつくばるようなブツ撮り(商品撮影)などブルーワークが多いのも手伝って、エレガントなパンツよりタフなパンツ、とくにポケットが多めで実用的な軍パンの類いがクローゼットを占めてるって話は、幾度となく書いてきましたが、まだまだ懲りずに清水ダイブ。
色と素材を新たに再リリースされたブルネロ クチネリのアビエイターパンツが、メンバーに加わることになりました。
今までにウールで仕立てられたグレー、コットンバージョンのグレーを手に入れてますが、あまりに気に入って どちらも八面六臂の大活躍中。
すでに45歳で、30年以上似たようなものを好んでるくらいだから、今後大幅に趣味嗜好が変わることもないでしょうし、現時点で持ち合わせてる服と合ってるから穿かないことはない。
決して安価なパンツではありませんが、先の2本同様 減価償却できると見込んで、我が家に招き入れることにしました。
しかも、今作はオリーブドラブカラーのコットンで わりと王道な感じ。
いつもより無骨な雰囲気なものの、そこはブルネロ クチネリですから、人間工学に基づいて描く脚に沿ったラインは美しく、穿いたときのシルエットも抜群です。
それでいて腰まわりはゆったりとさせたレジャーフィットなので、穿きやすくて楽チン。リアルな軍パンとは ひと味もふた味も違う魅力を感じることができます。
前々回紹介したジョンロブの「クロフト」、前回紹介したブルネロ クチネリのメッシュベルトのようなブラウンとは とくに相性が良いので、この秋はそんなトリオを楽しんでることが多く、東京03ばりの安定感(笑)。
もちろん、ブラウンに限らず、メンズが着るような色ならほぼ合って、白やサックスブルーのシャツ、グレーのスウェットやニット、ネイビーのコート、黒い靴 etc なんでもござれ。
さらに、各所に付けられたポケットがさり気なく主張して、シンプルな装いにメリハリが生まれるし、他のカーゴパンツとも差別化できる。
とにかく重宝しまくりだから、着たきりスズメにならないようにだけ気をつけようかと。
じゃないと、たくさん買ってるのに穿かないパンツたちが儚いから……
Photo:Shimpei Suzuki(ITEM)
Text:Ryutaro Yanaka