秋雨前線の強い見方ではありますが…
さて、237回目は 趣向を変えてジョンロブ。ロブパリなんで、これもエルメスみたいなもんですが…、「クロフト(CROFT)」です。
秋になると、ブラウンの靴が履きたくなりませんか? 個人的には、スムースなら栗の表皮のような赤茶色、ヌバックやスエードならチョコレートブラウンが好みなので、シュークローゼットには そんな靴たちが出番を待ち侘びて ひしめき合っています。
そんな状況なので 靴、とくに革靴を購入するのは だいぶ控えているんですが、服より道具感が強いのと、どうしても好きなので、止められず…
清水ダイブして我が家にやってきたのが、このジョンロブ「クロフト(CROFT)」です。
4アイレットのダービー。アッパーはミュージアムカーフに細かい型押しを施したキャビアグレインレザーで、バルモラルラインで切り替えられた部分はシボのないミュージアムカーフ、どちらにもウォータープルーフ加工が施されています。
さらに、ウェルトの中央、ちょうどアッパーに接する部分に盛り上がりを作り、ノッチ(刻み)を付けた「ノッチド ストームウェルト(Notched Storm Welts )」で、悪天候にも対応して滑りにくい「ヘビーラグラバーソール(Heavy Lug Rubber Soles)」を履いており、タンも水の浸入を防ぐ仕様ではあるんですが……
さすがに、この価格の靴を雨の日用として履く勇気はありません…。履いてて突然の雨に襲われたから、脱いで別の靴買って履き替えるってなことはしませんが。
この手の栗色の靴って、カーキによく合うので軍パンや それをモチーフにしたパンツに合わせることが多く、涼しくなってからは かなり重宝。履く機会も増えました。
ただ、まだまだ着用回数が少ないためストームウェルトとヘビーラグラバーソールの返りが悪く、靴擦れ起こして、かかとにキズパワーパッド貼って凌ぐものの、風呂でシミて悲鳴をあげる日々…。
すぐに慣れるんですが、こういう初期の苦労が嫌で革靴離れするヒトも多いんだろうなぁ。「お洒落は我慢」なんて言葉は時代遅れなんだろうけど、我慢とまではいかずとも 多少の制約があるのって楽しいと思うんですよ。
だって快適ばかり追い求めてしまうと、どうしてもダラけるから。
Photo:Shimpei Suzuki(ITEM)
Text:Ryutaro Yanaka