WOMAN ― 媚薬ジャズ

悪用禁止!PEPEの「媚薬ジャズの聴かせ方」

男はつらいよ。女もつらいよ

2018.11.1 2018.11.1
2018.11.1

そっと寄り添える関係でいるために

秋風に誘われて、ジャズの調べが似合う季節となりました。ダンナはお変わりなくお過ごしでしょうか? いつも気にしておりますよ。

御機嫌よう、恋愛中毒JAZZシンガー「ぺぺ」ことRIKAPEPEです。

JAZZというのは、男女にまつわる恋愛のストーリーがほとんど。男と女の歌を扱うのですから、酸いも甘いも人より多めに気絶して参りました。この連載では、ぺぺが毎回読者の皆様からいただいた恋愛相談に対して、JAZZシンガー目線のユルっとした恋愛アドバイスと共に、ちょっと元気が出るJAZZナンバーをご紹介してまいります。

さて、今回のイケナイ読者様からのご相談は、「転職を考えていて妻に相談。家庭崩壊の危機です」という50歳の男性からのお悩みにお答えします。ダンナ! さっそくお便り拝見いたしましょう。

【お悩み】
はじめまして。自分は、FORZA STYLEさんの「アニ散歩」、「ファッション松下村塾」、「媚薬ジャズ」のファンです。今日は思い切って、自分の相談をさせていただきます。実はこの歳になって転職を考えています。新入社員の頃よりずっと勤めていた会社ですが、残りの人生も短いですし、これからの人生は、好きな事を仕事としたいと転職を決意。今までの仕事より給料は下がります。そんな思いを専業主婦の妻に打ち明けると、「お金のいい仕事をしてほしい」と主張。子供もようやく手が離れ、自分の人生だから、あとは好きに生きたいのですが。ちょっとさびしいのです。これが発端で毎日妻とは喧嘩ばかり。昔はおしどり夫婦と呼ばれていましたが、結婚生活25年目、熟年離婚も考えています。
(50歳 サラリーマン/金太郎)

金太郎さん、哀愁漂う、ちょっぴりおセンチな秋のお便りありがとうございます。

今回も好き勝手に申し上げてしまいますが、奥様が専業主婦でいらっしゃって、ということで。結婚生活25年目、おしどり夫婦と呼ばれたお二人の風景が脳裏に浮かびました。お子様をきちんと育て上げて、お家のことをしっかり守ってくださる、専業主婦は大変なおしごとです。朝からご飯の支度をして、子育てをして、お掃除して、お買いものして、またご飯の支度して。ご飯の支度して× 永遠に気絶。そんな人生が一生続くと思えば、なんとも気の毒ではありませんか。ダンナは慰めのサンデーをせざるえないでしょう。ですが、(俺としては、上司と部下の間に挟まれ、言いたいいことも言えないそんな世の中! 気絶! もうちょっと俺の事も理解してくれよ)、とつい小言も漏らしたくなるお気持ちも、お察しいたしますよ。

「男はつらいよ。だけど、女もつらいよ」

というべきでしょうか。シーソーゲームのようですね。


@getty images

お互いがお互いのこと、もう少し理解しあって、そっと寄り添える関係でいたいものですね。お互いを理解しあうという意味では、相手の立場に立って初めて気づくものです。奥様も何かお勤めしてみて、ダンナも家事を毎日やってみては? 毎日献立を考えて、お得な食材を目利きしながら身銭を切って食材を買い、気絶するほど重いスーパーの袋をひっさげ、あれこれ家事を同時進行しながら、ダンナの帰りに合わせて料理を仕上げていく。当たり前のようにしてくださっている事に、ダンナはちゃんと感謝を伝えられていましたか? またいっぽう、奥様も何かお仕事をされた方が気が紛れますし、ダンナの気持ちに寄り添えると思いますので、まずはパートなど始めてみませんか?

【お答え】
い~つのことだか、思い出してご~らん。あんなこと、こんなこと、あったでしょう。
2人で歩み始めた当時の気持ちを思い出ぽろぽろしてみましょう。お金にはかえられない、何かがあった筈です。それでも奥様が稼ぎ優先と言うのであれば、「俺はこういう気持ちで仕事を変えたい。もしよければパートに出てはくれないか?」と素直に言えたらいいですね。

さて、今回ご紹介するナンバーは、『After You’ve Gone』です。

「俺は出ていく」と宣言してしまった後のやりとりが描かれているのがこの曲。私達、永年連れ添ってきたじゃないの。何で今ごろ、そんな結論に至ったのですか? とブチ切れながら奥さんが歌っています。「貴方の好きなお湯割りの濃さも、出汁の効かせ方も、分かっているのはこの私。え、女ができた? そんな甲斐性もないでしょ。貴方が出て行っても、寂しくなるのは貴方の方よ」という声が聞こえてきそう。今回のご相談を機に、奥様とまずは思い出ぽろぽろをして、お互いの気持ちに寄り添えるようになれますように。金太郎さんの幸せをお祈りいたします。では、次のナンバーでお会いしましょう。艶ュー。

■おすすめのJAZZソング

リタの肝っ玉かーちゃん感がすごい! しびれます。
【和訳】
ねぇ、黙って私の言うことを聞いてくれる? 出ていくなんて、どの口が言ってるのかしら。「俺たちは別れるべきだ」って、何言ってんの。長年連れ添ってきたんだよ。貴方には私の涙が見えないのね。私を泣かせて、貴方が出ていったらどうなると思う? 貴方が辛いだけよ、独りぼっちになるのは。相方を失って、泣くのは貴方。覚えててね。後悔する日がきっと来るから。淋しさが日に日に募っていって、今の私みたいに心がズタズタになる日が来るの。そして、私に会いたくなるの、どうせ出ていっても、そんなところ。

Photo:Yoshihiro Kamiya,Getty Images
Text:RIKAPEPE
Illustration:Eri Sakai
Edit:栗EP

Author profile

RIKAPEPE
RIKAPEPE
リカペペ

ジャズ歌手

カワイイが正義である現代に於いて忘れられがちな『色気』を再考し、往年女優が映画の中で歌い演じていた歌唱スタイルを現在の感覚で表現。また音楽に加え、女性の生き方と共に変容する服飾史や、自己の恋愛遍歴を活かしたユニークな執筆活動もおこない、講談社FORZA STYLEでは、『悪用禁止! 媚薬JAZZの聴かせ方』を連載中。また、2018年6月に初の著書『恋に聴くJAZZ』を出版。ジャズも恋愛も初心者の方に贈る一冊となっている。好きなものは、「養殖物でない、天然物の紳士」。

●HP
 rikapepe.jp
●instagram:
 https://www.instagram.com/rikapepe/

KEYWORDS
媚薬ジャズ

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