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FASHION

【連載】昭和なアニキが語る定番服と昭和B級グルメ
「アニ散歩」
第17回 マッキントッシュのゴム引きコートと武蔵小山「牛太郎」の名物とんちゃん

2016.5.1
2016.5.1

武蔵小山に佇む働く人の酒場 「東の宇ち多゛、西の牛太郎」と言われる伝説の酒場

GWがはじまり、昼間はポカポカ日和だが、朝晩はまだ肌寒い。そんな季節にちょうどいいのがコレ。もう10年近く着続けているマッキントッシュのゴム引きコートだ。

天然ゴムをコットンで挟んだこの生地は、パリッとした質感とマットな色味で、他のコートにはない独自の雰囲気がある。着こなし方は、襟を立て501と素足にヴィンテージのスタンスミスでシンプルに。

そんなコートで向かったのは、俺のホーム武蔵小山。働く人の酒場「牛太郎」だ。東京では、東の宇ち多゛、西の牛太郎と言われる伝説の酒場だ。


店の看板には「イカく人の酒場」の文字が。「イカく」と書いて働くと読むのだ。この意味は後ほどにして、今の時刻はまだ13:00。14:30オープンまでまだ1時間半もある。

店内を覗くと常連らしきレジェンド達がすでに飲んでいる。表の入り口は鍵がかかっているので、俺はおそるおそる裏口から店内に入ってみた。

通常の営業時間前なので、のれんは店内にかかっている。店主の新井城介(以下 城さん)さんに話を聞いてみると、営業時間前だが、常連達のために店を特別に開けているという。

つまり常連達だけのVIPタイムなのだ。俺は常連達の邪魔をしないよう、恐縮しながらカウンターに座った。


店内はコの字のカウンターで壁には昭和が染みついている。ハダカ電球も、なんとも雰囲気がある。


ここではドリンクの注文を聞かれるまで黙っていなければいけない。それが牛太郎のルールだ。俺は、ハイッピーのクリア&ビターを注文。ここ武蔵小山はハイサワーで有名な博水社のお膝元だからだ。

ハイッピーは、爽やかなビターさと、軽いビール感を味わえる新商品で正に進化したハイサワーだ。いつものように中(焼酎)と外(割り材)で注文して飲むのが俺流。


隣に座った常連のおじさんが、なんと持ち込みのつまみをくれた。なんて優しんだ...骨せんべいが心に染みる。


飲み物が出てきたら、食べ物の注文をする。追加注文してお店に手間をかけないよう一度に注文するのだ。ほとんどの食べ物は驚きの300円以下。


まずは120円のスパゲッティサラダ。相変わらずのシンプルさで美味い。今日はポテサラよりスパ皿な気分だ。


優しい味付けの煮込み。これもなんと120円。ここに来ると必ず注文する。


そしてここの名物、とんちゃん。カシラとガツを炒め、生姜・にんにく・味噌で味付けしたオリジナルメニュー。相変わらず美味すぎる。九州出身の常連から生まれた絶品だ。


そして170円の白ワインを追加。これが、トンちゃんによく合うんだな〜。ほろ酔い気分で牛太郎の歴史を城さんに聞いてみた。


現店主、城さんの父親は浅草にかつてあった牛太郎という酒場に勤めていた。その後、北千住で1年間、牛太郎を営業し武蔵小山で60年前に店をはじめた。

看板にある「働く人の酒場」という言葉には、初代の言葉で働く人においしいお酒を飲んで欲しいという気持ちから、今も掲げているという。

60年間地元の方々と常連達に愛され続けているのは、初代店主と城さんの人柄だろう。


新しくなった、のれんには、「祝六十周年 牛太郎を愛する会一同贈」と記されていた。常連達に愛され続ける酒場、牛太郎は今もゆっくりと昭和の時が流れている。

営業時間前にもかかわらず、今回特別に俺を受け入れてくれた城さん及び常連達の皆様に心から感謝。本当にありがとうございました。

牛太郎に呑みに行く時は、コアな常連VIPタイムではなく、少人数で営業時間内に行っていただきたい。一見入りにくい店構えだが、入ってしまえばこう思うはず...常連達の昭和な愛で心までも酔える酒場だと。


マッキントッシュのゴム引きコート。フェンウィックというモデルで今は廃番になっている。細身のシルエットでありながらインナーはジャケットからニットまで合わせられる絶妙なバランス。

今回のアニキおすすめの店


「牛太郎 武蔵小山店」
東京都品川区小山4-3-13
Tel. 03-3571-4359
営業時間 月~金14:30~20:00
土・祝12:00~20:00
定休日 日曜

プロフィール

片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない47歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島。

Photo & Text:Eiji Katano

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