「中年男がよろけて、頭を打ちそうになっていて、これはまずいと男7、8人でやっとの思いで両者を引き離しました。血気盛んな若者と酔っ払い男の喧嘩をどうして一般人の我々が止めなきゃなんないのか…。その後も30分近く警察がくることはありませんでした。その間、ずっと我々が見張っていたんですよ」。
平塚さんはこう話す。
「実は最近、こういう話をよく耳にします。どうやら警察官にも人手不足の波が押し寄せているようなんです。警察官はそもそもハードな仕事です。公務員なので労働基準法の対象外ですし、ブラック企業を悪とする若者に人気がないというのもうなずけます…。警察の方も必死に求人活動をしているようですが、すぐに辞めてしまう…そんな話を聞くことも多いですね」。
安全な暮らしに警察は必要不可欠である。不足すると治安維持にも影響するのではないだろうか?【後編】は、喧嘩仲裁のその後、そして今の警察事情についてさらに話を聞いていきたい。
取材・文/悠木 律
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