「押し込むような感じといえばいんでしょうか。おそらく濡れている棒で体をつつかれそうになった学生さんは思わず小さな悲鳴をあげていました。そりゃそうですよね。同情します」。
運転手が「やめてください!これ以上は定員オーバーです」というもまるで聞く耳を持たず。
「学生さんたちはすっかり怖がってしまっていて、今にも泣き出しそうな顔になっていました。あまりにも見ていられなかったので、少し離れてはいましたが声をかけたんです」。
ーすみません。これ以上は乗れないようなので次のバスを待っていただけませんか?
すると老人たちは浩也さんに牙を向いたと話す。
ーじゃ、お前が降りて譲ればいいだろ!俺たちはこれ持ってんだよ。
老人は高齢者が安くバスに乗れるパスを振りかざしてキレていたそう。【後編】では、老害たちのバスでの醜態についてさらに詳しく話を聞いていく。
取材・文/橋本 千紗
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