「微妙な空気を予想していたかの如く、次男の婚約相手は黙って子供を連れてきてすみません!と頭を下げました。さらに長男の嫁に子供たちの面倒を少しみていただけませんか?と願い出て…。あまりにもスムーズなやりとりで私たちは言われるがままでしたね」。
テーブルについたのは、次男と婚約相手、深雪さんと夫、そして長男だ。
「なんとも微妙な空気が流れていました。そもそも口下手な次男がこの状況で話ができるとも思わなかったんですが、意外にも本人はケロッとした様子でそれにも驚きましたね。次男が婚約相手が2度離婚していること、そしてその間にできた3人の子供の年齢と名前を紹介してくれました。そしてこの人と結婚するから、と一言。私たちは何も言うことができませんでした」。
深雪さんは離婚を頭ごなしに否定する気持ちはなかったという。ただ2度という回数、そしてそれぞれに子供を設けているという事実を受け止めきれなかったそう。
「ちょっとあまりにも想像とかけ離れすぎていて…。夫婦はおろか、長男も絶句していたというのが本当のところです」。
【後編】では、次男の結婚を受け止めきれない深雪さんのリアルについてさらに詳しく話を聞いていきたい。
取材・文/悠木 律
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