「『今朝は雨がひどすぎるので各自送っていきましょう』と私が早朝に送っても、まったく既読がつかない人もいます。連絡事項については、スタンプかリアクションマークだけで確認したことだけ知らせるっていう暗黙の了解があるんですが、いつも1人足りません」
連絡に気づかなかったせいで、その保護者の子だけ大雨のなか集合場所に来てしまったらかわいそうだと思った初音さん。
「すごくイヤでしたけど、個人LINEを繋いでそっちからも働きかけようとしましたが、それでもダメ」
結局、初音さんは大雨のなかを集合場所まで歩いて行き、LINEの既読がつかなかった人の子が来ないかどうか確認に行った。
「その子は来ませんでした。ってことは、LINEを開かずに読んで既読をつけていないか、勝手に子供を送っていく判断をしたということになります」
この人物は、結局丸2日以上も既読にならなかった。
「絶対にわざと既読をつけないんだと思う。意味がわかりません。連絡係の身にもなれ!と思います。私だって生活があるんです」
既読がつかない保護者の母親は、人づき合いが苦手そうなおとなしいタイプだという。
「LINE嫌いなのはわかるんですが、登校に関する大事な連絡をしてるだけなので、『わたしLINE嫌いです』オーラを出したり、わざと開かないのとかやめて欲しい。大人げない」
丸2日既読にならない人がいる一方で、もっとやっかいなのが「LINE大好き保護者」だという。
「ある2年生の女の子のママは、とにかく余計な話を登校班グループLINEにぶっこんできます。ほかにも数名やっかいな人たちがいて、この方々のせいでグループLINE内で口論が巻き起こってしまったこともあります……」
☆班長の親として初音さんがいやいや仕切っている登校班グループLINE。そこで起きたトラブルとは?後編にて詳報します☆
取材・文/中小林亜紀