「今思えば、本当にひどい話で悲しくなってしまいます。それでもノーと言ったら嫌われてしまうんじゃないかな?と無理矢理、してしまったこともあります。なんだか虚しいですね、こんな話」。
涼子さんは、生理に対する理解のなさにこうやって苦しんできたのだ。
「最近の若い子は、もう少し知識があるんじゃないかな?と思うけれど、我々世代は、こんな感じなんじゃないかな?男性も女性も、きっと思い当たる節あると思います」。
涼子さんがそのなかでも最も傷ついたのは、父親の発言だった。
「父は商社勤めで見た目もスマート。とても多くの部下がいる印象でした。そんな父から聞いた一言が今も頭から離れないんです…」。
−生理で会社を休むなんて、生理ハラスメントだな。サラリーマン失格。
【後編】では、涼子さんと父とのやりとりの一部始終を聞いていきたい。
取材・文/悠木 律
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